「9日のナスダック総合指数、12日ぶり下落」
「テスラ株、約12%の急落」
「10月米国PPI、前年同月比8.6%、前月比0.6%上昇」
「日本企業の"業績績上方修正だが株価下落"――下半期の利益が上半期よりも落ちることが一因か」
9日の米国株は下げました。下落率は、ニューヨークダウが0.3%、ナスダック総合指数が0.6%でした。ナスダック総合指数の下落は12日ぶりです。
ナスダック総合指数は、8日まで11日連続で上昇していて、その間の上昇率は5.9%、上昇幅は892Pです。892Pは1日平均で81Pです。毎日0.5%、80P程度の小幅な上昇を繰り返しながら11日間上昇したナスダック総合指数が、ようやく下がった形です。
テスラ株が続落しました。株価は139ドル安の1023ドル、下落率は12%弱に達しました。9月末の株価775ドルが10月末には1114ドルまで上昇、その後11月4日に1240ドル台まで上げた後、1週間で200ドル以上下げています。売買代金は再び日本円換算で7兆円台です。
テスラ株の動きが米国株における1つの特徴を示しているとするなら、9日の米国株式市場では「大きく上昇した株に利益確定売りが膨らんだ」との説明になるのでしょう。
9日には労働省から10月のPPI(生産者物価指数)が発表されました。10月PPIは前年同月比で8.6%上昇、前月比で0.6%上昇となりました。「エネルギー関連」の上昇率は、前年同月比42.4%、前月比で4.8%と、エネルギーの高い伸びが確認されました。
「乗客の移動」の項目は、前月比で0.3%上昇となりました。前月9月の同項目は前月比16.7%の大幅な低下となっていましたが、10月には再び上昇に転じました。10月には米国で移動が再び活発になったと捉えられます。「建設分野」は前年同月比12.3%上昇、前月比6.6%上昇と高い伸びでした。
日本企業の9日の決算発表では、非鉄金属3社の決算が発表されました。3社が発表した経常利益の上半期実績と通期予想を以下に示します。(単位 億円)
9月上半期 3月通期
三井金属(5706) 357 510
東邦亜鉛(5707) 54 84
三菱マテリアル(5711) 290 420
上半期の経常利益の実績が、通期計画に対して64%~70%の水準になっています。つまり、上半期の経常利益水準と比べて、下半期が大きく落ちる見通しとなっています。価格上昇を味方につける企業は、9月締め決算で良好な数字を計上しています。しかし、現状では、価格上昇による業績押し上げ効果は、上半期がピークになると見られています。
なお、1日前に決算を発表した住友金属鉱山については、上半期1216億円の税引き前利益実績に対して、下半期計画は1443億円と上半期を上回る数字が計画されています。しかし、これは下期に鉱山売却に伴う利益が反映されているためです。
同様に鉄鋼大手についても、上半期と通期に分けて事業利益動向を見てみましょう。(単位 億円)
9月上半期 3月通期
日本製鉄(5401) 4778 8000
JFEHD(5411) 1998 3600
やはり、上半期に対して、下半期が落ちます。上半期に価格上昇で利益水準が膨れ上がった反動が下半期に反映されます。足元の東京市場で、業績上方修正企業の株価が下落してしまう背景要因の1つに、下期の利益が上期と比べて落ちることが影響しているとの考え方もできます。











