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「アリババの株価は9%上昇」

「AGC大幅な上方修正、ADRは大幅上昇」

 

12日の米国市場では、株式、債券とも小動きとなりました。

 

米国市場のアリババ(BABA)の株価は、先週末との比較で20.70ドル上昇して244.01ドルとなりました。9.27%の大幅上昇です。独占禁止法違反によって中国当局から約3000億円の罰金を科されることが10日に発表されました。しかし、株価は9%を超える上昇です。

 

3000億円を支払い、かつ中国当局への謝意を示したアリババについて、投資家は買いで応えました。短期的に巨額の罰金を支払うことになっても、それで長期的に中国の消費を取り込むビジネスを継続できるならば、企業価値にとってはプラスという判断がされました。

 

13日の東京株式市場では、AGC(5201)の株価動向が1つの焦点です。日本のガラスメーカー最大手の同社は12日、今12月期の連結営業利益を従来計画の1000億円に対して1600億円に上方修正しました。純利益は650億円に対して1050億円に上方修正しました。利益水準は一気にコロナ前を超えてきます。

 

営業利益の600億円分の上方修正幅を事業別に見てみましょう。会社側によると、あくまでも決算発表前のイメージということですが、化学で350億円、ガラスで250億円ぐらいになるそうです。化学市況が想定以上に上昇していることがわかります。ガラスについては、建築用ガラスの回復が想定以上に進んでいます。

 

表にすると、次のようになります。(決算発表前なので、あくまでもイメージです)

AGCの2021年12月期営業利益

       従来 →  今回

全体  1000億円→1600億円

ガラス   80億円→330億円

化学品  600億円→950億円

電子   300億円→300億円

 

為替の前提等の詳細については、決算発表時に明らかにするとしていました。会社側の従来計画の前提はドル円で105円、ユーロ円で125円です。現状の為替水準は円建ての数字を膨らませる傾向もあります。

 

今回の業績修正で、今12月期の1株利益は375円となります。12日のAGCの株価は4845円です。予想PERは13倍弱の水準です。仮に今期(2021年12月期)だけではなく、来年度(2022年12月期)の事業環境についても、前向きな判断ができるならば、株式を購入する投資家が増えても不思議ではないPER水準になります。米国市場におけるAGCのADR価格は8.5%ほど上昇していました。ただ、このADRの流動性は極めて薄い状況です。

 

昨日の東京株式市場では、決算発表を受けた安川電機の株価が下がり、それが全体の軟調な動きにつながった面もあります。本日のAGCの株価が伸びていくのならば、日本企業の業績動向に対する期待感が戻る効果があります。

 

AGCの業績上方修正の内容を踏まえ、「化学市況の上昇」や「世界的な建設需要の回復」といったテーマが広がるかどうか、ここにも注目です。

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