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マーケット・アナライズ・マンデー

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岡崎さん、きょうの放送前に
6個くらいの気になるテーマが浮かんだそう。


・米雇用統計結果
・イエレン議長発言
・ユーロ圏財務相会合
・中国利下げ
・トヨタ・マツダ
・シャープの減資

(番組ではこれで6つとしたのですが、あとで
 「日銀の企画局が計量分析した量的緩和効果のレポート」
  の内容もあった!!!と仰っていたので加えておきますね!)


20,250円くらいから19,250円くらいへと
1,000円程度下がった半値のラインである
19,750円あたりを試すのが今週の仕事。
ここを越えられるのか??戻りを試す週になりそう。


冒頭の6つのテーマはそれぞれ買い材料になるもの、売り材料になるもの
として明暗が分かれることを考えると、
マーケットはこう着状態が続いているのかなという感じ。


【米雇用統計】
22.3万人(予想は23万人、前回改定8.5万人)
手放しで喜べるような高成長ではなく、
4-6月EPSも大して伸びない可能性が。
やはりドル高が重しなのか伸び悩む展開です。
1-3月期GDPは+0.2%で、一般的には次期は伸びる予想ですが、
アトランタ連銀が発表している「GDP NOW forecast」でみると
4-6月期も伸びないと予想しています↓↓↓
https://www.frbatlanta.org/cqer/researchcq/gdpnow.cfm


【イエレン議長の「米株割高」発言】

この間まで割高ではないと言っていたので、牽制球??
割高であると同時に金利が上がるかもしれないとも言っているので、
"あまり株で喜ばないでね"と釘を刺しているような感じ。

実は会談の最後に
イエレン「でも今バブルじゃないから大丈夫、金融システムは安全よ!」
ラガルド「あなたたちはリーマンショック前もそう言ったわねw」

という会話があったのだとか。すごい二人です。
http://www.imf.org/external/mmedia/view.aspx?vid=4221039940001
53:54からの発言ですね。
2007、あなたの前任者はイールド問題とかバブルの兆候とかあるけど
it's pretty much undercontroled、ちゃんと制御できてるって言ったけど!
前の時より良い策はあるのか?・・・と聞いてます)


割高発言は「意図」があって言っているのでは。
みんなリターンばかり考えているので、
驚かせなくてはいけない、
ボラティリティーを上げなくてはいけない、
それなりのリスクを感じさせなくてはいけない・・・
リスク、つまり「どうなるかわからない」という部分を作らないと
マーケットに何かあった時に耐えられなくなるためです。


たとえば
利上げを6月にやってやろう!とか
9月の場合、皆が0.125と思ってるなら0.25、0.375やってやろうとか
皆が1回と思ってるなら2回やっちゃうよ、等々
グリーンスパン議長が踏んだ轍を踏まないように
常に市場に驚きやリスクを考えさせつつ
金融市場を動かしていきたいというのが意図なので、
その前振りとも思えるそうです。


利上げできない方がリスクで、利上げできるのは健全。
しかし利上げも、毎回毎回0.25ずつ上げていくスタイルはダメで、
最終的にリーマンショックにつながったとFRBは認識しています。
マーケットのボラが低すぎ&長期金利が安定しすぎていると
マーケットが運動しなくなって株式市場の個々のボラが下がります。
すると、何も考えずにアップルの株を買うとか
スプレッドが縮まる形で
社債や格付けの低いものを「潰れるはずがない」と投資してしまう
・・・というような状態になってしまいます。
このあたりについて懸念を持っていると考えられます。


【ユーロ圏財務相会合】
IMFがギリシャ破綻のシナリオを描いていることや、
ドイツ財務大臣も合意できないと発言した等の報道があります。
ギリシャに関してマーケットは楽観視しすぎていた可能性も。
もし今晩で合意できなかったら宙ぶらりんの格好ですので、
たとえば再び選挙になる可能性なども考えられます。
EUの景気に対しては、規模で言えば小さいので
全体の足を引っ張ることはないうえ、
ドラギ総裁は無視状態を貫いているので、
2011年や12年のようなリスクではなさそうです。


独金利上昇も気になるところ。
ドイツのCPIが0.1%上がっただけで動きました。
グローバルな金融緩和が折り返した時のリハーサルを始めたのかもしれません。
ECB量的緩和ストラテジーのアンワイインド(ポジション解消)となるのか!?

昨年6月のマイナス金利から続いていた戦略をひっくり返すと
独金利上昇、株価下落、ユーロ上昇、原油上昇というシナリオに。


これまで米金利が世界金利を動かしていたため、
独金利が米金利に波及したのは初めて。
ユーロがアメリカと同じ規模になったということで、
ユーロというトータルな金利が上がることで
米金利も一挙に2.2%まで上がる動きになりました。


先日のBSのゲストの大先さんからは
フェシャラキ博士の「原油価格が70ドルまで上がるとシェール増産が始まる」
という発言を伺いました。
原油価格がこのラインを越えてくるのかどうか、今後も要チェックです。


【中国の金融緩和
手放しで喜べるものでもなさそうです。
永輝産業という石炭輸入商社がデフォルトというニュースが入りました。
400億円くらいで規模的に大したことはないのですが、
今年に入って2件目。
CPI、PPIの発表では生産者物価が下がっていることが分かり、
景気が悪いことが伺えます。
企業収益が悪いので改善すべく、金額的にも質的にも金融緩和を
・・・という感じで、レベルを下げると同時に量は増やしています。

中国の問題である「汚職と景気」
両方をプラスに好転させるために金融緩和をしているものの、
デフォルト発表後の金融政策ということを考えると
手放しでは喜べないニュースのようです。


なお、中国の株が上がる時というのは、不吉な予感も。
リーマン時最後に上がったのが中国。
世界が順番に下がっていき、なぜか中国が一気に上がり、
一気に下がってリーマンショックへ。
世界の動き&タイムラグがあるのでこちらも要チェックです。


◼︎先週の振り返り

「2016年は"triple taper tantrum"に気をつけろ」
というモルガン・スタンレーのレポートをニュース項目に。
全体像は複雑に絡み合っているので引き続き見ていくのは大事ですが、
そろそろ「個別の戦略」が必要な時期になってきたかなという感じ。
本編では岡崎さん鈴木さんの「ダッシュボード」を伺いました。

図解など詳細は番組FBからどうぞ↓↓↓

https://www.facebook.com/MarketAnalyze/posts/938410449534862

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番組FBではデータやレポートが盛りだくさん。チェックしないと損ですよ!!
http://www.facebook.com/MarketAnalyze


<豊商事セミナー@岡崎さん出演>

■豊商事 「資産運用セミナー in 神戸」
5月23日(土) 13:00〜 (12:30開場)
会 場:三宮研修センター
お問い合わせ:豊商事 大阪支店0120-441-377


■豊商事 「若林英四x岡崎良介の為替x株式セミナー」
6月6日(土) 13:00〜 (12:30開場)
会 場:朝日生命 大手町ビル27F 大手町サンスカイルーム
お問い合わせ:豊商事 東京本店0120-770-100


<BS12chTwellVセミナー>

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5/16(土) かがわ国際会議場 メインホール。
締め切りは過ぎましたが、
松山支店に直接参加希望の旨をお電話頂くと参加可能です。
松山支店 0120-125-365


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