こんばんは、大関隼です。
先週日曜の夕方、香港では国際G1・クイーンエリザベス2世カップが行われていました。実はワタクシ大関、このレースの模様を実況していたのです。
入社11年目で初めて経験した、海外のレースの実況という仕事。コーナー4つの2000mで8頭立て、しかも脚質がある程度定まっている古馬のレースということで、じっくり下調べをして実況に臨むことが出来...と言っても、やはり緊張はするもの。何とか不安を和らげようと、喋り始めるまで、ひたすら馬の名前を呼び続けていました。競馬場の場内で、GIを喋る前くらい緊張してるんじゃないか?と思ったくらい。
<実況の直前の塗り絵。直前になってまた書き込みが増えてます>
そして、喋り始めてからレースが終わるまではあっという間。レースも驚きの連続でした。後方一気がスタイルのパキスタンスターは3番手にいるし、先行すると思っていたネオリアリズムは差しタイプのワーザーよりも後ろ。そして、流れが遅いなと思ったら3コーナー手前でネオリアリズムが先頭に立つ、競輪で例えればカマシのような積極策。もちろん、日本馬が先頭に立って最後の直線を迎える、というのは実況しながらも手に汗を握るものでした。心中は「よし、このまま!粘り込んでくれ!」と祈るような気持ちと、「馬券発売のあるレースの実況をしているのだから、日本馬とは言えど肩入れをしてはいけない」という自制の気持ちがごちゃ混ぜになっていました。
ネオリアリズムのウイニングランまで見届けて、実況を終えて我に返った瞬間は思わずガッツポーズをしていました。最初に実況した海外のレースで、いきなり日本の馬が勝つ所を実況できるなんて、俺は何て運が良いんだろう、本当に良かった...というのが、偽らざる気分でした。
勿論、後になってから実況を聴き直してみれば反省することは多数。馬名は噛むし、最後で脚色をきちんと見極められていれば「ネオリアリズム『か』ゴールイン」ではなく、「ネオリアリズム『だ』ゴールイン」という、もっと正確な実況に出来たはず。加えてゴール後も、馬券を売っているレースであるなら、1着から3着までを折に触れて、番号つきで、詳しく何度か伝えないのは失礼極まりない、等々。しかし、良い勉強になったのは間違い無い事。これからもっと頭数が増えたりして実況の難しい海外のレースも、任せて貰えるような人間にならなくては、という気持ちを新たに出来た、そんな海外実況デビュー戦でした。
さて、世は大型連休スタート。この1週間は地方競馬でも注目の大レースが次々とやってきます。まずは今日から1週間、オッズパーク経由で購入可能な地方の重賞を一気に紹介。
3日(水) かきつばた記念(JpnIII・名古屋)
4日(木) 兵庫チャンピオンシップ(JpnII・園田)
4日(木) 駿蹄賞(名古屋)
5日(金) 兵庫大賞典(園田)
6日(土) 佐賀皐月賞(佐賀)
7日(日) シアンモア記念(盛岡)
やはり注目は2日連続のダートグレード競走、でしょうか。どちらも楽しみなメンバー構成になりました。というわけで、今日2日(火)の競馬が好きだ!は、かきつばた記念&兵庫チャンピオンシップ展望です。お楽しみに。
<塗り絵を載せます。まずはかきつばた記念>
<そして兵庫チャンピオンシップ。リゾネーターの木幡巧也騎手、初重賞勝ちなるか?>