喜びと悲しみとが交錯する先週日曜の香港から数日が経ち、また週末がやってきました。全人馬の無事を願って、今週も競馬に向かいます。
中央競馬ももちろん大事なんですけど、個人的に今週はケンタッキーダービーのことを考える時間の方が長い。
さすがケンタッキーダービー、競馬専門サイトもそうでないところも、たくさん記事を出している。全部読みきれないけど、かいつまんでそれぞれの出走馬や関係者の情報を調べています。翻訳サービスがフル回転。レース直前になって、有力馬の1頭だったロドリゲスやグランデのスクラッチが発表されました。一昨年は日本から参戦を目指したコンティノアールが直前で出走取消となったのが記憶に新しいこのレース。ここまできて撤退を余儀なくされるのは陣営にとっても苦渋の決断のはずですけど、競走生活も馬生もこのあとの方がきっと長いですからね。去年のダノンデサイルの例もあるわけですし、ここで取り消したことが後々生きてくる...ってことがあるかもしれません。
日本時間の金曜夜時点で、出走馬は19頭。このなかで異色の存在なのがゼッケン番号13番のパブリッシャー。主催者発表のオッズ(モーニングライン)では21倍で、伏兵視される1頭です。通算成績は7戦0勝。未勝利馬なのです。
ケンタッキーダービーはいわゆる"ロードトゥザケンタッキーダービー"、去年9月から今年4月にかけて行われたレースで着順に応じたポイントを付与し、そのポイントが高い順に出走できるというシステム。パブリッシャーは勝利がないままこの出走馬選定レースに出走していました。
2歳時に未勝利戦を4戦して、いずれもあと一歩のところで勝てず。明けて3歳、未勝利のまま重賞にチャレンジして、1月のG3サウスウエストSで6着、ポイントゼロ。2月にはG2レベルSに挑戦し4着。このレースで10ポイントを獲得します。今回ケンタッキーダービーで一緒に走るティズタスティック(G2ルイジアナダービー勝ち馬)にこのとき先着。そして前走はG1レースに挑み、アーカンソーダービー2着。ここで50ポイント加算し合計60ポイント、順番では13位タイ。フルゲート20頭の中に堂々と入ったのでありました。
今回で151回目のケンタッキーダービー。過去150回で、未勝利馬が勝ったケースが過去に3回あったそうです。初代三冠馬とされるサーバートンも、初勝利がケンタッキーダービーだったとのこと。直近は1933年のブローカーズティップ。昭和8年。日本ダービーは第2回が行われた年。パブリッシャーが勝てば、92年ぶり4頭目の「未勝利馬によるケンタッキーダービー制覇」ということになるそうです。
92年前ならいざ知らず、この令和の時代に、日本ダービーに未勝利馬が出走することはあるだろうか。ルール上は「未勝利馬=収得賞金ゼロの馬」はGIレースに出られません。ただし「勝利したことがない=1着になったことがない馬」が日本ダービーに出走するのはルール上は可能です。
まずは青葉賞で2着になること。競馬番組一般事項のV(出馬投票)の2の(4)のイの(二)にそのルールがあります。
「未出走馬および未勝利馬が、下表5右欄の競走で第2着以内となった場合(中略)は、それぞれの表の左欄の競走に優先出走を認める」。この右欄の競走に青葉賞、左欄の競走に東京優駿とあるので、未勝利馬が青葉賞2着になり日本ダービーに出走することは可能。もっといえば、青葉賞でデビューして2着に入ってダービーへ、もルール上可能。「通算成績2戦1勝。主な勝ち鞍:日本ダービー」という、頭が混乱しそうな戦歴も残しうるということですね。
この「未勝利馬、未出走馬が出走できる重賞」ってのがなかなかないのですが、3歳限定GIのトライアル競走は概ね出走可能になってます。そして、2歳の夏場に行われる重賞も未勝利馬が出走できます。去年の小倉2歳ステークス、未勝利馬クラスペディアが2着に入ったのは記憶に新しいですね。このとき収得賞金を加算したことで、勝利がないままGI朝日杯FSまで駒を進めることができました。
ということは、「未勝利馬が出走できる2歳夏の重賞」で2着となり、わずかでも収得賞金を積んで"未勝利馬(=収得賞金ゼロ)出走不可"のレースに出られる権利を得て、そのまま重賞で2着を重ねて収得賞金を積み上げて、勝利のないまま日本ダービー出走、そこで初勝利、も理論上は可能ってことですよね。そんな馬がこれから現れるかどうかはわからないけど。もしケンタッキーダービーでパブリッシャーが激走を見せたら、日本でも似たようなチャレンジをする馬がでてきたりして。
イベント情報はこちらから→ 第2回東京競馬(前8日) 第2回京都競馬 第1回新潟競馬
では、5月 3日(土・憲法記念日) の出演予定です。
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[ラジオNIKKEI第1]
<解説>
田村明宏(競馬ブック)
能勢俊介
久保木正則(日刊競馬)
<パドック解説>
加藤剛史(馬サブロー)1R-4R
林茂徳(競馬ブック)5R-8R
唐島有輝(競馬ブック)9R-12R
<主なコーナー>
9:35頃 「パドック解説者 今日の狙いのレース」
10:00頃 「週間ニューストピックス」
11:05頃 「メインレース展望」
11:55頃 「能勢俊介の"今日の勝負どころ"」
12:05頃 「JRAホッと耳より情報!」
12:55頃 「野元賢一の『競馬のツボ』」
13:25頃 「メインレース展望」
13:55頃 「今週の注目数字」
14:25頃、16:15頃 「トレセンレポート」出演:野元賢一(日本経済新聞)
16:25頃 「あすの重賞展望」
東京実況:小塚歩(1R-6R)米田元気(7R-12R)
進行:石原李夏、木和田篤、藤原菜々花
パドック進行:木和田篤、石原李夏
新潟実況:山本直(1R-6R)小林雅巳(7R-12R)
[ラジオNIKKEI第2]
<解説>
荒木敏宏(競馬評論家)
関根慶太郎(日本経済新聞)
<パドック解説>
佐藤将美(サンケイスポーツ)1R-6R
坂井直樹(競馬ブック)7R-12R
<主なコーナー>
9:50頃 「パドック解説者 きょうの狙い」
10:25頃 「一般レースの狙い」
10:30頃 「メインレース展望」
11:25頃 「週の中間の話題から」
11:50頃 「日曜重賞レース展望」
12:15頃 「JRAホッと耳より情報!」
12:50頃 「大穴一発!一攫千金を狙え!」出演:棟広良隆(競馬アナリスト)
13:15頃 「解説者 今日の狙い目」
14:15頃 「パドック解説者 メインレースの狙い」
16:00頃 「あすのメインレースの見どころ」
京都実況:三浦拓実(1R-6R)檜川彰人(7R-12R)
進行:山本直也、加藤弘晃
パドック進行:髙田洋子
※出演者、各コーナーの放送時間、放送内容などは変更となる場合があります

