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1月28日(日)に東京競馬場で行われる第38回根岸ステークス(GIII)に出走を予定しているエンペラーワケア(牡4、栗東・杉山晴紀厩舎)について、追い切り後の杉山晴紀調教師のコメントは以下の通り。

「前走の御影ステークスは、ジョッキーがスタートも上手く出してくれて、道中もスムーズで、追ってしっかりしていましたし、内容としては言うことが無かったと思いました。レース間隔をあけながら使ってきたのですが、毎回しっかり走ってくれていますし、やはりダートではかなり能力が高いのではないかと思いながらレースを見ていました。

もともと能力はあると思っていたのですが、どうしても体質が弱くて、なかなかコンスタントに競馬を使えませんでした。そのあたりは、徐々にではあるものの、解消されつつあると思います。馬体重が増えているのも成長なのではないかと思います。

前走後はチャンピオンヒルズに移動して立て直して、三週前に栗東に戻して調整という、いつも通りの感じです。一週前追い切りは、重賞に挑戦するにあたって、一本は目いっぱい負荷をかけたいという思いがあり、併せた相手も時計の出る馬で、いい併せ馬ができたと思います。

先週の追い切りで川田騎手が乗って、かなりスイッチが入ったと言っていましたので、今週は、東京への輸送もあることから、調教助手が乗って、あまりテンションを上げずに、リズム重視の追い切り内容でした。先週で動くのはわかっていましたので、あまり気が入りすぎないような内容であればいいと思っていました。そのあたりはクリアできましたので、最終追い切りの内容としては十分合格点だったと思います。一週前の時計は自己ベストでもありましたし、ここまで時計を出したことはありませんでした。併せ馬の相手もあえて動く馬にして、今までとは負荷のかけ方が若干違うかなと思っています。追い切り後も極端に疲れも無かったですし、ちょうどいい負荷がかかったのではないかと思います。

3勝クラスを勝ったばかりで、当初はオープン特別に行くかどうか悩んでいたのですが、冷静に前走の内容を踏まえ、重賞のメンバーに胸を借りるに値するレースだったのではないかと思い、根岸ステークスを選びました。もちろん重賞のメンバーですので、これまでとは全く力関係が変わってくると思いますし、今までのようにそう簡単なレースにはならないと思いますが、そこまで力差が無いのではないかと思わせるレース内容ですので、思い切ってぶつかっていきたいと思います。

東京コースは初めてですが、去年中京競馬場でレースをしていますので、左回りに関しては問題無いですし、フットワークのダイナミックな馬なので、東京コースはむしろ合うのではないかと、今のところは思っています。(ダートスタートの1400mとなることについて)こればかりはやってみないとわからないのですが、トップジョッキーですので、そのあたりも踏まえてスタートを切ってくれるのではないかと思っています。今回のレースの内容次第にはなりますが、まだまだ上を目指していけるのではないかと、今のところは期待しています。

2歳、3歳の頃はどうしても体質が弱く、思ったように競馬を使えなかったのですが、ここに来てようやく体質もしっかりしてきました。思い切って重賞にチャレンジするのですが、決して気後れしない馬だと思っています。競馬の日まで、しっかり勝てるように最終調整していきますので、応援よろしくお願いします」

(取材:三浦拓実)

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