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6月18日(日)に東京競馬場で行われるユニコーンS(GIII)に出走予定のペリエール(牡3、美浦・黒岩陽一厩舎)について、追い切り後の黒岩陽一調教師のコメントは以下の通り。

「(UAEダービーの)レースに関しては、この馬の適性よりも距離が長いと考えていましたので、ジョッキーとは『どこかで脚を溜める必要がある』と話していました。その結果、前残りの競馬になって、位置取りが悪くなってしまったのはありましたが、距離が長かった部分が大きな敗因だったと思います。

ダート馬にしてはスピードがある方なので、本質的には短いところの馬だと思います。精神面で自分をコントロールできる良さがあるので、今のところ、距離はマイルまで持たせられています。今後もマイルまでの距離は持たせられるようにしたいと思います。マイルで良い競馬を出来る適性はあると思います。

海外遠征をするにあたり、出国検疫の1週間でだいぶ馬がナーバスになり、食事量が減って、体重も減っていたと思いますが、ドバイでは落ち着きをかなり取り戻して、食欲も戻っていて、乗り越えられるところはありました。海外経験のみならず、いろいろな競馬場を経験できているので、一戦ごとに成長できていると思います。

帰国してからは、チャンピオンヒルズの方で馬体の回復を優先しました。その回復状況が良く、このレース(ユニコーンS)を目標に出来る状態になりました。

(1週前追い切りより)前の追い切りや走りは、まだ走りが前のめりになっていて、脚が溜まっていないような、良いバランスではなかったのですが、1週前追い切りでは体が起きて、良いバランスの走りが出来ていました。今日の最終追い切りでも良い走りが出来ていましたし、走りのバランスの調整はうまくいったと思います。

先週までに良い仕上がりの状態にあったので、あとは気持ちを昂らせすぎないように、走りたがる面があるので、(今日の追い切りは)最後の最後まで抜け出しすぎないように指示を出しました。最後に抜け出すまで我慢が出来ていましたし、抜け出してからも余力があったので、良い追い切り、良い調整が出来たと思っています。中身、心肺機能の方は仕上がっていましたし、無理はしていないので、まだまだ余力のある状態だったと思います。

私たちが心配しているのは、ドバイから帰国して初めての出走になり、状態面に関しては不安があるので、追い切りや調整では良い動きをしてくれていますが、(実戦に出走して)実際はどうなのかな、とルメール騎手に聞きたい、というのはあります。先々は短いところに傾倒していきそうなスピード馬なので、今回の1600mで良い競馬が出来れば、先々にも大きなレースがありますので、1600mで良い競馬ができるか、(ルメール騎手には)そのあたりを上手く引き出してもらえたらと思っています。

この世代(の中)では良いスピードがあり、力が上だと思っていますので、ドバイでは残念な結果でしたが、改めて好きな舞台で、良い競馬が出来ると思いますので、応援のほど、よろしくお願いします」

(取材:山本直)

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