11月3日(祝・火)、金沢競馬場(晴・稍重)で行われた第26回JBCクラシック(JpnI・ダート2100m、出走12頭)は、1番人気に推された松山弘平騎手騎乗のアウトレンジ(JRA)が勝利した。2周目4コーナーで逃げるサントノーレをとらえて先頭に立ち、抜け出すとリードを広げて完勝だった。勝ちタイムは2分11秒3
。4馬身差の2着は3番人気ホウオウルーレット(JRA)、さらに1馬身差の3着は4番人気セラフィックコール(川崎)。2番人気ワンダーディーン(JRA)は4着だった。
アウトレンジは父レガーロ、母クイーンパイレーツ(母の父キングカメハメハ)の6歳牡馬。JRA栗東・大久保龍志厩舎の管理馬。生産は北海道新冠町の株式会社ノースヒルズ。通算成績は24戦9勝。これまで帝王賞2年連続2着、川崎記念3着など、JpnIにはわずかに届いていなかったが、遂にビッグタイトル制覇となった。重賞は4勝目。
レース後の関係者のコメント
1着 アウトレンジ(松山弘平騎手)
「本当に嬉しい気持ちで、惜しいレースが続いていましたので、きょうなんとかJpnIでこうやって優勝してくれて、また4馬身離して、すごく強い競馬をしてくれて、嬉しい気持ちです。白山大賞典よりも状態はすごく上向いていましたし、白山大賞典に乗った時に金沢をこなせるなと思っていましたので、そこはしっかり結果を出して良かったなと思います。(レース運びは)イメージした通りでした。長く脚を使える馬でもありますので、スムーズにと思ったのですが、しっかりスムーズに番手まで出ることができて、追ってからは本当に強くて、いい脚で伸びてくれました。
ここまでずっと乗せていただいて、たくさん勝たせていただいて、またきょうこうして大きいところも勝たせていただいてすごく嬉しく思いますし、きょうもレディスからスプリントからたくさん乗せていただいていたのですけれども、結果を出せなかったのですごく悔しい思いをしていたのですが、こうしてアウトレンジが最後にプレゼントしてくれたなと思います」
(大久保龍志調教師)
「嬉しいです。ホッとした気持ちです。レース前に、松山騎手に、速い馬が何頭かいるので番手で乗ってほしいと話しましたが、松山騎手も同じ考えで、プラン通りの思っていた展開になりました。勝負どころの仕掛けは騎手の判断ひとつですが、この馬の末脚を生かすにはあそこからしかないと思っていました。いい騎乗をしてくれました。直線では後ろから来る怖い馬もいたので、出来るだけ離して、早めに仕掛けて突き放してほしいと思っていました。
いつも休み明けはズブい馬で、2回目以降は状態がアップするので、それを見越して白山大賞典からJBCへと思いました。同じ距離、コースを走れるので、馬のローテーションと競馬の中身が思っていた通りとなり、満足しています。GIでは歯がゆいところがありましたが、ようやくタイトルを取らせてもらい、皆さんの応援のおかげだと思っています。次は東京大賞典かなと思います。来年も大きな舞台を使いたいと思っています」
(生産者 ノースヒルズ)
「ようやくという感じで、何回もチャレンジして惜しい競馬が続いていたので、ようやく勝てて良かったです。(牧場時代は)おとなしくて、素直な子でした。(きょうのレースについて)4コーナーの手応えが良かったので勝てるなと思って見ていました。6歳でもまだまだ元気なので、これからも一線級を相手に頑張ってほしいです」
2着 ホウオウルーレット(岩田康誠騎手)
「2着で素晴らしい走りをしていました。前回も上手かったですが、今回もこのJpnIでこういう走りができて良かったです」
(栗田徹調教師)
「状態も安定していて、レース振りも、しっかり脚を使いましたし、今回は最後にしっかり手前を替えてくれていました。もう少しでしたが、馬場が前有利と言いますか、脚抜きのいい馬場でどうかなと思いましたが、よく頑張ってくれました」
3着 セラフィックコール(吉原寛人騎手)
「パドックからギリギリのテンションで、なんとか爆発するまでのテンションにはならず、なんとか落ち着かせてレースに挑めました。スタートは五分くらいにしっかり出てくれました。レース前から縦長になりそうな雰囲気があったので、想定通りの位置取りでした。向正面からの手応えはしっかりと反応がありましたから、3、4コーナーでは『おっ、行けるかな』という雰囲気までありましたが、アウトレンジが上手に内からすくって脚を伸ばしたので、上手く乗られてしまったなという感じです。セラフィックコールの力は出し切ってくれたと思いますし、具合も本当に良かったので、いいレースが出来たかなと思います」
4着 ワンダーディーン(C.デムーロ騎手)
「1周目は、いいスタートを切れて、いいポジションで運べましたが、2周目以降からペースアップした時に、少しついていくのが厳しくなりました。最後も脚が無かったという感じでした。馬は一生懸命走っていますし、左回りの方がバランス良く走れるのかなという印象はありました」
5着 サントノーレ(矢野貴之騎手)
「思ったよりもスタートで行けなかったので、行かせてもらっての2番手という感じでしたが、初めての馬場を気にしている感じがあり、逆に言えば折り合いがつきすぎました。3、4コーナーでもう少しリードを広げたかった感じでしたが、微妙に距離が長いことを考えればよく踏ん張っているなという感じです」
6着 ダンテバローズ(小牧太騎手)
「いい位置につけられて良かったのですが、最後は離されてしまいました。4コーナーで速い脚があったらもう少し前に来ているのですが、脚が無いため、あそこで内に押し込められ、そのぶん6着になりました。あれが無かったらですが、タラレバはありませんからね」
7着 オディロン(吉村智洋騎手)
「まだ本調子ではない感じですね、もう一段階上がると思います。次が楽しみです」
8着 ユメノホノオ(笹川翼騎手)
「初めて乗りましたが、すごくいい馬で、雰囲気がありました。きょうは馬場が湿っていて、それで少しバランスが取りきれていないまま道中の追走になってしまいましたので、手応えほど伸びませんでした。良馬場でやってみたいなというのはありますね。ペースも、この馬としては少し流れすぎていて、距離感が取りづらい競馬になってしまいましたので、そのあたりがもう少し噛み合えば、着順は上げられたかなと思います。きょうは、相手も揃っていましたし、厳しい競馬になるのかなと思っていましたが、まだまだ健在というか、いい馬でした」
9着 カゼノランナー(西村淳也騎手)
「右回りではあまりいい成績を残せないですね」
10着 ストレングス(小崎綾也騎手)
「このメンバーとこの枠なので先手は取れるかなと思っていました。ただ、タイトなペースになりましたし、やはり甘くはなかったです。状態は変わらず良かったと思います」
(コメントはNAR地方競馬全国協会のリリースによる)



