11月3日(祝・火)、金沢競馬場(晴・稍重)で行われた第26回JBCスプリント(JpnI・ダート1400m、出走12頭)は、地元金沢の吉原寛人騎手が騎乗した2番人気メイショウハチロー(JRA)が後方から大外を回って差し切り勝利、マイルチャンピオンシップ南部杯に続いてJpnI連勝とした。勝ちタイムは1分25秒5だった。内を通って伸びた3番人気ウィルソンテソーロ(JRA)が1馬身半差の2着、さらに1馬身半差の3着に7番人気ハッピーマン(JRA)、4着は大井のゼーロス、5着は愛知のケイズレーヴだった。
メイショウハチローは父シニスターミニスター、母メイショウミハル(母の父ダイワメジャー)の4歳牡馬。JRA栗東の福永祐一調教師の管理馬。生産は北海道浦河町の三嶋牧場。通算成績は15戦6勝、重賞は2勝目。
レース後の関係者のコメント
1着 メイショウハチロー(吉原寛人騎手)
「(勝利した気持ちについて)震えますね。パドックでは本当に馬のテンションも上がりきらず、しっかり自分のリズムでパドック周回ができて、開始まではちょっとかかるところがあったんですけど、そこだけレースでは心配していたので、ちょっと出遅れて逆にそれがリズム作りやすい感じになったので良かったかなと。ちょっとまだと早いぞと思いながらも、馬の前進気勢が強かったので、あまり邪魔せず行きたい時に行かせる感じで、スッとマテンロウコマンドに並びかけて、そこから勝負だなと思っていました。いいところをゼーロスに割られて先頭に立たれてしまったので、そこから粘られたらどうしようかなという感じだったのですが、こちらも手応えが良かったので、しっかり最後まで伸びてくれました。
地元金沢開催でこうしてJpnIを勝てるというのは本当に嬉しいですし、今日は本当に満員のお客様の中でこうしてこの表彰台に立てることができて、本当に嬉しく思います。能登の復興のこともありますので、またぜひ石川県そして能登を元気にしていきたいと思いますので、皆さんもよろしくお願いします」
(福永祐一調教師)
「あらためて馬の頑張りに敬意を表したいです。スタートが上手くいかなかったのですが、それでも慌てず、馬の力を信じて騎乗してくれた吉原騎手に感謝したいです。もともと差す競馬をしていた馬ですが、どういう形になっても力を発揮する馬です。それでも今日の並びで後ろから行くとは思っていませんでしたが、騎手が上手く対応して力を発揮してくれました。向正面で押し上げて、3、4コーナーでは1番人気の馬をマークする形で、4コーナーでは良い形で走って、なんとかこれで前をとらえてくれたらと思っていました。
馬が4歳の秋を迎えて力をつけてきたことは間違いありません。3勝クラスを走っていた頃は正直コンディションがあまり良くなかったのですが、それでも崩れず走ってくれていました。馬の成長とコンディションが、この秋は上手く噛み合ってきました。南部杯を勝った時からフェブラリーステークスを目標にしようと思い、疲れがないようなら、フェブラリーステークスに向けて調整したいと思っています」
(生産者 三嶋牧場)
「本当に素晴らしい競馬をしてくれて、こうして現地でJpnIを勝つところを見られて、すごくいい思い出になりました。(生まれた頃のメイショウハチローは)最初生まれてからもそうですし、成長していく過程でもすごく見栄えがいい馬で、いずれ大きなレース勝ってくれればと思って、牧場でも期待している馬でした。JpnI連勝はなかなかできることではないと思うので、これから先もまた無事に、次のレースで頑張ってもらえればと思います」
2着ウィルソンテソーロ(高木登調教師)
「正直、前走からあまり期間が無かったので、一生懸命立て直す方を優先して来ました。なんとかギリギリ使える状態まで持ってこられました。1400mでどうかなと、チャレンジという感じで来ました。レース内容としては、『皆速いだろうから、それを見ながら行って』というプランでした。最後は内をすくってという感じで、勝った馬は強かったです。終いもしっかり脚は使ってくれています。次のチャンピオンズカップで引退となります」
3着ハッピーマン(岩田望来騎手)
「いい競馬ができました。最後も差してくれましたし、勝負どころでもう少しハミを取ってくれたら良かったのですが、今日に関してはいい競馬ができたと思います。引き続きこの競馬ができたらチャンスなのではないかなと思います」
4着ゼーロス(笹川翼騎手)
「3、4コーナーですごく感じが良かったですし、勝てるかなと思いましたが、最後は脚が上がってしまって、本当に惜しい競馬でした。すごく雰囲気が良かったですし、これは行けるなという道中でした。ただ、ペースが上がった時に過剰に反応してしまった分、早めに先頭に立ってしまい、最後に目標を失って失速した、ソラを使った感じになってしまいました。力負けではありませんし、3歳のこの時期で、この一線級に入って強い馬に競り勝っていますから、本当に楽しみな馬です。今後、中央馬相手でも、ダートグレードでも全然やれる器ですし、あらためて楽しみだなと思います。だいぶメンタルもコントロールしやすくなり、成長過程としてはいい感じで来ていますから、本当に今後が楽しみです」
5着ケイズレーヴ(望月洵輝騎手)
「終い勝負で、上がりでどこまで来るかという競馬をしようと思っていたので、思い通りの競馬はできました。(3着争いで)着差が着差ですし、もう少しで3着だったと思うと悔しいですね。あれだけの脚を使ってくれましたし、ずっと見ていてすごい脚だというのはわかっていました。自分で跨ってみると気持ちいいくらいの脚色なので、この鋭さがこの馬の武器で、このメンバーでも戦えるなという印象を受けました」
7着マテンロウコマンド(松山弘平騎手)
「少し外枠で、苦しくなってしまったかなと思います。馬は良かったですし、いつもの自分の形の競馬は出来ましたが、4コーナーで今日は早めに苦しくなってしまいました。金沢の砂なども向かなかったのかもしれないですね」
8着インユアパレス(戸崎圭太騎手)
「スタートを上手に出てくれて、行く馬を行かせてという形でした。道中のハミ取りが良く、かかった感じもあったので、そこが少し最後に響いたかなという感じですね」
10着ティントレット(C.デムーロ騎手)
「スタート良く行けましたが、道中は少し追い続ける形になり、メイショウハチローが後ろから来たら怯んでしまうところもありました。力が出せない感じのレースになりました」
(コメントはNAR地方競馬全国協会のリリースによる)



