10月25日(日)に京都競馬場で行われる第87回菊花賞(GI)に出走を予定しているバステール(牡3、栗東・斉藤崇史厩舎)について、追い切り後に行われた斉藤崇史調教師の共同記者会見でのコメントは以下の通り。
「ダービーが終わってすぐに放牧に出して、秋の始動戦をどこにするかという話をした中で、菊花賞と少し間隔を取りたいというところもあり、セントライト記念を選びました。放牧から戻ってきた時の感じ自体は、春よりも少し成長して、バランスも良くなってきていましたし、いいなというような感じで調整していたのですが、そこに甘えてしまったというか、体の動きを作れないまま競馬に行ってしまったというのがありました。結果は良くなかったという印象です。
もともと小さな馬でしたので、増えてきていることは良かったというのはひとつあります。夏を越してもう少し大きくなってくるのではないかという部分もあったのですが、その割にはそうなり切れなかったというところもひとつあります。
前回が、あまり体の動きを作れないまま競馬になってしまいましたので、前走後は、その部分を少し意識しながら、どうやってハミをしっかりくわえさせるかだとか、そういうところを意識しながら調整してきました。一週前の追い切りでは、いつもの競馬と少し違うハミを使ってみて、そのハミでどのように動くのかを見てもらいたいというところだったのですが、ジョッキーはこれだとコントロールもしにくいし、あまりしっかりくわえてこられないということを言っていました。時計はきちんと出せて、追い切りの、息を作るという部分ではOKでしたが、動きの部分では少し物足りないところもあったように思います。
日曜日(18日)は終いだけで、それほど無理させている感じではないのですが、クロワデュノールに追いかけてもらって、少しつつくような形にして、ハミを取ってもいいんだよというところを馬に意識してもらえたらと思いました。
もともとハミ受けの上手な馬ではないというか、あまり良くない馬ではありましたので、デビュー戦からそのあたりは少し気にして競馬を使っていました。3戦目の弥生賞ディープインパクト記念で初めてコンビ鼻革を使って、その時は初めてでしたので、しっかりハミをくわえられるようになったところはあったと思うのですが、逆に結構効いていましたので、トラウマではないでしょうが、少しハミをくわえることを警戒する部分も出てしまったという感じがしました。前走を含めて、ゲートの出も、しっかりハミをくわえてこられないからこそあのようになっているのではないかというところもあり、そのあたりも意識しながら、どうしようかというところでやってきました。
今週に関しては、先週はハミ受けの部分で良くなかったというのがありましたので、いつも競馬で使っていたハミに戻した上で、コンビ鼻革を取った状態でどんな感じかというところでジョッキーに乗ってもらったのですが、ジョッキーは先週よりも断然こっちの方がいいということを言ってくれていましたし、動き自体も先週に比べて良くなってきているというところがありましたので、ハミに関してはこれで行こうかなと思っています。最後流してきたぐらいというか、抱えた中で終わっただけですので、これでもうひとつ体を使うところが出てくればいいなと思うのですが、ジョッキーは無理させないところで競馬に行きたかったというようなことを言っていましたので、ジョッキーが満足してくれているのであればそれでいいかなとは思います。
京都の3000mは、下り坂を二回こなさなければいけませんので、やはり折り合いが大事になってくるとは思いますが、折り合いの部分が一番難しい馬ではありますので、こなすにはいろいろと越えなければいけない壁はあるのではないかと思います。
デビュー前から心臓はとてもいい馬ではありましたので、あとは体つきと、動き、トモの緩さが抜けてくるのと、ハミ受けの部分と、そこが整ってくればもっといい馬になれると思っていますが、スムーズに弥生賞ディープインパクト記念を勝ってしまいましたので、逆にあまりいろいろ経験できないままに来てしまったという部分もあるとは思います。ポテンシャルだけは秘めている馬ではないかと思いますので、厩舎としてはしっかり成長させていけるようにやっていきたいと思っています。まだ緩さもありますし、幼い部分もありますので、これからだとは思います。
皐月賞は全然走れなくて、ダービーはしっかり期待通りの走りをしてくれましたが、前走はまた全然走れなくて、今回、というところで、何とか巻き返して、ロブチェンに少しでも迫れるようにやっていけたらと思っています。厩舎としては勝ちを狙ってやっていきたいと思っていますので、ぜひ応援してもらえたらと思っています」
(取材:三浦拓実)


