9月21日(祝・月)に阪神競馬場で行われる第74回神戸新聞杯(GII)に出走を予定しているアルトラムス(牡3、栗東・野中賢二厩舎)について、野中賢二調教師のコメントは以下の通り。
「前走の日本ダービーは、馬群の後ろの方で脚をためながら、馬のリズムで行って、最後は進路を探しながらになってしまいましたが、上がりもかなりまとめてくれました。秋に向けて期待の持てる内容だったのではないかと思います。
ここまでは、こちらが思っているより上を行ってくれています。春は押せ押せのローテーションになってしまって、馬にはかわいそうなことをしてしまいましたし、皐月賞はいろいろ噛み合わずに大敗して心配しましたが、ダービーは、ある程度体調が戻っていた中、この馬らしい脚を見せてくれて、安心しました。
夏は放牧に出してリフレッシュして、かなりいい状態で、精神面もいい感じで戻ってきました。馬体も、少しですが幅が出てきた印象を受けています。もともとかなり繊細な馬で、徐々に良くなっていたのですが、この夏、ゆったりさせて、そのあたりの部分はかなり良くなっているように思います。
先々週の追い切りではまだ休み明けという感じはありましたが、先週あたりはこの馬本来のいい動きをしていましたし、順調に調整できているかなと思います。もともとやれば動く馬で、バランスのいい走りをしてくれますし、今もいいバランスで走れています。
東京でダービーの距離をこなしてくれていますし、阪神の2400mは紛れのないコースですので、心配はしていませんが、週中にどのくらい雨が降るかは気になります。とても軽い、きれいな走りをする馬ですので、道悪はあまり歓迎できないと思っています。この先のレース選択については、ここでどういうパフォーマンスをしてくれるのか、勝つのが一番いいのですが、どういう内容で走ってくれるのかというところで、相談しながら決めたいと思います。
レースでは引っ掛かる心配はありませんし、この馬のバランスで走っていれば必ず脚を使うというのが前走でわかりましたので、直線で伸びてくるバランスでいかに走れるか、そこを重視したいと思います。末脚の良さはデビュー戦から見せてくれていましたし、その点は前走で確信できましたので、作戦は立てやすくなったと思っています。
こういう強い相手と戦っていかないとこの馬のレベルも上がらないですし、先々必ずいい経験になると思いますので、あえて強いところを目指してやっています。まだまだ成長過程の馬で、強くなると思っていますので、ここで強い馬を相手にどういう内容で競馬をしてくれるのか、楽しみの方が大きいです。
ひと夏越して、心身ともに、少しずつですが成長してくれています。ダービーでは、秋に向けてリフレッシュしたらまたすごく良くなるだろうというところを見せてくれましたし、秋初戦、休み明け初戦になりますが、その先もあると思っていますので、どのような内容で競馬をしてくれるのか楽しみにしています。応援よろしくお願いします」
(取材:三浦拓実)


