5月31日(日)に東京競馬場で行われる、東京優駿(GI)(第93回日本ダービー)に出走予定のリアライズシリウス(牡3、美浦・手塚貴久厩舎)について、共同会見の手塚貴久調教師のコメントは以下の通り。
「(前走の皐月賞は)中山コースが初めてで、レースは2着で残念だったのですが、内容としてはこの子のいいところも出たのではないかなとは思っています。距離を克服できたというのが一番大きな収穫で、あの内容だったらダービーに向かってもいいのではないかなと思いました。
中間はレースが終わってすぐ、牧場へ放牧に出しまして、2週間程度で戻ってきました。幸い、ダメージもそうはなかったものですから、すぐ、牧場の方でも乗り出して、美浦に戻ってきた時には、かなり良い状態でした。ここまで本当に順調に来られたかなと思っています。
1週前(追い切り)は、それなりにしっかりやらなければいけないと思っていましたので、併せ馬をしてみたのですが、もともと、調教のパフォーマンスというか、すごく動きがいい子なので、時計、動きともに、申し分のない内容だったと思っています。
今日(の追い切り)は、はじめから単走にしようと思っていました。先週、津村騎手の感触では『少しピリピリしてきたかな』という話が出たものですから、今週は単走で、そういった感情というか、感覚が、津村騎手とうまくコンタクトを取れるようにしようと思いまして、単走にさせてもらいました。動きはとても滑らかで、見た目にはスピード感はないのですが、大型馬特有のストライドの大きい走りで、見た目以上の時計は出ていたのではないかと思っています。
特に状態どうこうということは、もうわかっていることなので、(津村騎手とは)話はしないのですが、感覚としてはすごくいい感触を得て上がってきたので、それが何よりかなと思っています。
(東京2400mについて)2400mは未知の距離なので、こればっかりはやってみないと、というところはあります。ただ、皐月賞の2000mでああいうパフォーマンスができた子なので、血統的には、お父さん(ポエティックフレア)はマイラーということですが、お母さん(レッドミラベル)の方にステイゴールドの血も入っていますし、距離は同世代であればこなしてくれると思っています。
(今の馬場は)この子は速い時計でも大丈夫ですし、ある程度渋ってもそれほど気にするタイプではないと思っています。馬場状態は不問でいいのかなと思いますが、Cコースに替わって、先週よりも先行馬有利ではないですけども、ある程度距離損はしないように乗れた方がいいのではないかと思っています。
津村騎手はうちの厩舎でたくさん乗ってもらって、知ったる仲というか、そういうところです。彼にもダービージョッキーの称号が与えられれば、私としても嬉しいと思っています。
一年前(昨年6月)にデビューして、一年間、一線で走り続けてきて、このダービーという最大の目標に向かって、十分な仕上げで臨めるということは何よりです。あとは当日、ファンの皆様が応援してくださって、もうひと伸びできるようなシリウスになれば、チャンスをモノにできるかなと思っていますので、当日も応援していただければと思っています。
(回数を重ねて日本ダービーに対する思いは)ここ3年で2着2回というところで、相当悔しい思いもしています。有力馬2頭で迎えられるこのダービーではなんとか、このチャンスをモノにしたいという気持ちは強いです。ただ、私が走るわけではないので、あとはジョッキーと馬に託すしかないのですが、ゲートインするまでは私の仕事なので、でき得る限りの、今までの経験を最大に駆使して、ゲートインさせてあげたいと思っています。
(勝てばクラシック完全制覇という)記録的に見ればそうなってしまうのですが、私としてはそういう先人たちにはまだまだ及ばないと思っていますので、一歩一歩近づけていけたらいいなと思っています」
(取材:山本直)


