2月8日(日)に京都競馬場で行われる第66回きさらぎ賞(GIII)に出走予定のゾロアストロ(牡3、美浦・宮田敬介厩舎)について、4日の宮田敬介調教師のコメントは以下の通り。
「(前走の東京スポーツ杯2歳Sは)その前のサウジアラビアロイヤルCからそれほど日は経ってはいなかったのですが、順調に調整できましたし、こちらが感じていた通り、距離を延ばして、走りの質も上がってくれました。勝てなかったのは残念ですが、良い走りができたのではないかなと思います。まだ、勝負どころの加速がゆっくりだったり、直線も抜け出せるかなというところで、少し気を抜く面もあったり、ちょっと課題も見えた中ではありましたが、それでもあれだけの脚を使ってくれて、やはり、能力の高さ(の面では)大丈夫なんじゃないかなと思います。
(先頭に立って気を抜く面に対して、中間の対策は)普段から、調教もあまり一色に染めずにというか、先頭に行ったり、後ろから行ったり、キャンターに下ろす場所も変えたり、いろいろやっていますが、馬自身に経験を積ませながら、そのあたりも集中して走れるように、ということを取り組んでいます。(気を抜く面の解消には)経験値も必要ですし。あとは、普段行っているゆっくりのキャンターや、坂路の走りの中でも、人の扶助でうまくオン、オフの出し入れができるように努めてやっています。
1週前(追い切り)は杉原誠人騎手に手伝ってもらって、これだけキャパが大きい馬なので、しっかり終いまで伸ばすようにやってもらいました。思惑通りにジョッキーもやってくれましたし、良い負荷をかけられたのではないかなと思っています。内目を回ったところもあり、一概に、(時計の)数字だけ評価しても、とも思いますが、純粋に、これだけ乾いてパサパサした馬場ですので、その中であれだけの時計と、走りの質を出せたら良かったのではないかと思います。
先週はそれだけしっかりやりましたし、週末も可愛がりすぎずに(坂路を)53秒台でしっかり走れていましたので、今日(の最終追い切り)は輸送を控えているので、オーバーワークになりすぎないように、その中でしっかり折り合いの面であったり、終いの軽い扶助に対する反応であったりを確認できればと思っていましたが、非常に良い内容で終えられたのではないかと思います。
(前走と比べて仕上がり具合は)割と調子の上下動が少ない馬なので、毎回安定していて、すごくあの時が良い、悪いということはないのですが、その中で、馬自身しっかりしてきて、より経験を積みつつ、走りの重厚感も出てきているのではないかなと思いますね。
(京都芝1800mは)前半のコース形態に関しては大丈夫ではないかなと思っています。ただ、エンジンがかかるまで少し遅いところがあるので、どちらかというと、東京ほどはどっしり構えていられない舞台なので、そこにしっかり順応できるか、ですね。(京都特有の坂への適応は)普段の走りのバランスを見ていても、モタれすぎたりすることもないですし、しっかりバランスを保って走れている馬なので、しっかり対応してくれると信じています。
(輸送競馬だった)新潟の時は特に問題なかったものの、それでも装鞍所であったり、パドックであったり、多少昂りもありました。ただ、馬自身も、その時よりはだいぶ大人っぽくなっていて、(長距離輸送は)おそらく大丈夫ではないかなと思います。今回もパドックに関しては二人引きをしたり、テンション面にも対応しながらやろうとは思いますが、大丈夫ではないかなと思います。
(具体的にどの部位や動きに成長を感じるか)基本的には、2歳のデビュー前からすごく大人びていて、完成度が高いということを言っていましたし、ものすごく変わってきたわけではないのですが、その中でも、以前だともう少し、まだ力がついていない分、追い切りであったり、前半でハミをかけた時に頭を上げ下げしてしまったり、口向きの定まらないところを見せていたのですが、だいぶトモ(後肢)がしっかり入るようになって、ハミの受け入れ方も少しずつは良くなっているのかなと思います。
(精神面の成長具合は)モーリス産駒で、目つきの鋭いところというか、少し気合が入りすぎな面もあるのですが、悪い方に上振れもしてこないですし、以前よりも集中力自体は出ていると思っているので、そこもイメージ通り来ているのではないかと思いますね。
(今回騎乗する)ハマーハンセンジョッキーとはこれから、競馬場で話そうと思っていますが、この子の性格や特徴を伝えた上で、上手にフィニッシュできるようにお伝えしたいなと思います。
京都の馬場も少し特殊というか、荒れてはいそうに見えるけど、硬そうにも見えたり、前残りだったり、外伸びだったり、傾向も見てると一緒くたではなく、ちょっとしたことで左右するのかなと思います。
馬自身は、最後に向けてしっかり伸びてくる馬なので、勝負どころで踏み遅れることなく、しっかり流れに乗ってほしいですし、しっかり賞金を加算して、皐月賞、ダービーと向かえるように結果を出したいです」
(取材:山本直)

