21日(日)に阪神競馬場で行われる第77回朝日杯フューチュリティステークス(GI)に登録しているスペルーチェ(牡2、美浦・宮田敬介厩舎)について、宮田敬介調教師のコメントは以下の通り。
(デビュー戦2着を振り返って)
「少し気持ちの勝った馬で、レースに行っても壁がない状態で一生懸命走りすぎていました。その中で見せ場十分に走ってくれて、強敵相手によく頑張ってくれたデビュー戦だったと思います」
(未勝利戦1着を振り返って)
「そのデビュー戦を踏まえて、調整でも上手く馬の後ろで我慢できるように取り組みました。その辺りがレースの中でもジョッキーが上手に教えてくれて、中団で脚を溜めて、理想的な競馬で勝ち上がれたと思います。ただ2番手から力で押し切るというわけではなく、競馬を教えてくれたというか、そういう印象を持つレースをしてくれました。その中で結果も出してくれたので言うことないですね」
(この馬の課題は?)
「(三浦騎手には)デビュー戦の前もかなり乗ってもらっていた中で、性格面でもすごく前向きな馬だと分かってもらっていました。その中で新馬戦では気の良さが良い方にも出たのですが、壁がないとどんどん外に行ってしまったり、自分から先頭に早めに立ちに行ったりと、気持ちが先行しすぎる場面も出していました。その辺りを踏まえて、2走目に向けて助手ともジョッキーともコンタクトを取りながらやっていました。基本的には折り合い面ですよね。あとはこれ以上テンションが上がりすぎないようにしたり、少し左右がブレながらはみ出してくるところがあったので、バランスを整える工夫をしたりしました。この中間はジョッキーは乗っていなかったのですが、久しぶりに乗ってもらいました。前走の内容や結果を踏まえて、ここまでの1ヶ月間、良い感じで過ごしてくれているのがすごく伝わってきたとジョッキーからも言ってもらえました。良い調整期間だったのではないかと思います」
(1週前追い切りを振り返って)
「レース間隔が1ヶ月少々あきました。その中でこの1ヶ月間の前半に関しては、まずは馬の傷みを取ること、あとはテンション面を上手く平常時に取り戻せるように取り組んでいました。それを踏まえて先週を迎えましたが、良くも悪くも楽をした分、少し緩んでいたところもありましたので、終いだけしっかりギアを上げて、当該週につなげられるように調整をしました。
テンション自体は上がりすぎることなく、緩みも少し取れて、当該週を迎えられました。その辺りは思惑通りです」
(最終追い切りを振り返って)
「今週も単走でしたが、ジョッキーには時計の指示は出さず現状の把握をしてもらいました。あとは右回りに替わりますので、確かジョッキーは右回りで乗ったことがなかったと思うので、その辺りのバランスを確認してもらいました。あとは最後追えるような状況で直線を迎えるなら少し仕掛けてもらおうかなと思いましたが、ジョッキーも右回りの方が折り合いに関してはすごく良いのではないかと好感触を抱いてくれました。これだったら終いはもう少し仕掛けても良いかなという状態で直線を迎えたので、フィニッシュに関しても良かったのではないかと思います。
競馬に向けて段階を追って経験を積ませられているかなと思います」
(この馬の強みは?)
「諸刃の剣ではあるのですが、すごく前進気勢が強くて、気の勝った馬というところが、やはり2歳の大きな舞台に向かう上ではプラスに働くのではないかと思います」
(今回のレースに向けて)
「東京しか経験していないですし、当然当日輸送しかやっていなかったので、未知数なところもあります。前回の競馬ぶりを見ていれば、しっかり流れに乗せる競馬でも、逆に脚を溜める競馬でも、流れによって対応可能ではないかなと思っています。おそらくしっかりこなせるのではないかと思います。
GIで頭数もある程度いる中で、これまでとは違った流れになる可能性もあります。まずは流れに乗せるのも大事ですが、その中で自分のリズムを大切にしてレースに臨んでほしいと思っています。あとはどれくらいスタートを決めて、どういったポジションになるかはジョッキーにお任せですね。現状の気持ちの前向きさを考えると、本線はマイル路線が一番適しているという思いはあります。この後経験をいろいろ積み重ねていく中で、理想は1800m、2000mと延ばしていければ嬉しいです。まずはマイルの路線で結果を出して、次の展望が開ければなと思います」
(取材:米田元気)

