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11月9日(日)に東京競馬場で行われる第63回アルゼンチン共和国杯(GII)に出走予定のローシャムパーク(牡6、美浦・田中博康厩舎)について、5日の山崎啓行調教助手のコメントは以下の通り。なお、追い切りは6日に行う予定。

「(中間に手術を受けた喉について)以前から(気になるところが)ありました。昨年のブリーダーズカップターフで2着に好走しましたが、こちらとしては、その時もしっかりと認識していて、これがパフォーマンスにあまり影響していないという判断をしていたので、そのまま手術をせずに競馬を使って、ブリーダーズカップの後は有馬記念を使わせていただき、今年に入ってからも、オーストラリアのクイーンエリザベスステークスと宝塚記念を使ったのですが、やはり、こちらとしては宝塚記念でのパフォーマンスが気になっていて、勝ち馬から2秒7離されましたし、あそこまで負ける馬ではないと思っていましたので、ここで、時期的なものもありまして、一度手術をして、そこから再起を図ろうということで、手術に至りました。経過としては、こちらに帰ってきてからは、運動の時ですね。すごく強い追い切りをしないところでは良くなったかなというところはあるのですが、馬が最後にしっかり頑張らないといけない、こちらが頑張れと鼓舞するような追い切りになると、しっかりその音は確認できるかなというところですので、今のところの我々の判断としては、すごく大きく良化したということではないのかなというところです。(疾患としては)DDSPです。

2週前追い切りでミッキーファイトとの併せ馬をするまでは、今回は悪くないぞと、しっかり動けそうだなということで、調教で走る馬(ミッキーファイト)との追い切りを組みました。ローシャムパークを前に行かせて、ミッキーファイトを後ろからという形を取り、楽な形で、どうしても折り合いが難しい馬ですから、そのあたりでパタッと止まってしまうことも考えられると思うのですが、そういった力みがなく、ミッキーファイトより先行して、美浦のウッドチップの直線を、良い形で迎えて、一緒に脚を伸ばしていきましょうかというところで、いきなり手応えがなくなってしまい、ハミが抜けて、ローシャムパークにとってはそれほど辛い時計ではなかったのですが、最後の2ハロンから1ハロンでタイムが遅くなりましたので、状態が良いのかなと思ってはいたのですが、(2週前追い切りの段階では)まだ走れる状態ではない、もしくは、何か走れない要因があるのかなということで、そこから進めています。

2週前追い切りを受けて、そこからもう少し良くなってくれないかなということで、トレーニングの強度を上げまして、(3日後の)日曜日、単走でウッドチップで脚を伸ばしたのですが、その最後、1ハロン半ほどの動きはすごく良かったので、これなら、1週前追い切りは良い動きができそうだと思って楽しみにしていました。ですが、1週前追い切りも、動き的にはもう少し良くなってほしいなというところがあり、いつもの、これまでのローシャムパークの姿ではないなという判断になるかなというところでした。

今回は東京の2500m、かなりタフなコースで、ジョッキーとコンタクトがうまく取れない中で、そこからさらに直線で頑張れるかというと、そうでもないなと思いましたので、折り合いに関しては、ひとつ大きなポイントとして挙げていて、そこも克服すべく、いつもよりも顎の譲りを求めたりだとか、乗りやすいように、そういう風なつくりをしてきました。折り合うこと自体はうまく作れているという判断で進めてきています。折り合って、さらに脚が使えるのではないか、という判断で進めましたが、もしかしたら、荒々しく、ジョッキーが『ちょっと待って』と引きずられるような姿勢で走っている方が頑張れてしまう馬なのか、そういうパターンもないことはないとは思います。やはり、良い前進気勢がある中で、良いコンタクトで呼吸を合わせて、重心を合わせて走るというのが理想なのですが、そこはなんとも判断しがたいところだと思っています。

ローシャムパークは重賞をいくつか勝たせてもらっていますが、そういう時期にあっても、坂路の追い切りではなかなか良い動きができない馬ですが、先週末の追い切りも坂路で行い、ちょっと動くには厳しいだろうなという前提で行いましたが、坂路での動きはこんなものかなというところでした。今週(木曜日)のウッドチップコースの動きが重要になってくるかなと思っています。

(この馬に合う条件について)もしかして、この馬はもっと長い距離の方がいいのかなというところでも、折り合い面、精神面で難しさがあるから短い距離を使っていますという馬も少なくないと思います。ローシャムパークに関しては、例えば、昨年の有馬記念ではタイトな馬群の中で、中山の2500mをほぼほぼ引っかかり通しで、直線を迎えて、そこから止まらずに7着まで来ています。それを考えると、中山と東京の違いはありますけれども、今回の2500mっていうのは、彼にとってはちょっと長いかなという距離でもないような気はしています。2000mでは函館記念を勝っていますが、以前で言うと、折り合いは2500mより楽なのかなという判断ができますので、そこでも頑張れる、結果も出しています。すごくこの条件が良いというのは、ちょっとわからないですね。有馬記念でも頑張っていますし、ブリーダーズカップターフも頑張っています。2000mの函館記念も勝っていますし、2200mのオールカマーも勝っています。このあたりというのはありますが、ドンピシャでここというのは、まだ判断できていないかなというところです。

どうしても小回りというのは、コーナーでの加速ができる、できないというのが大きくなってくると思うのですが、ローシャムパークに関しては、大きな走りをする子ですが、すごく小さなコースが苦手というイメージもありません。今までは、促して、コーナーで加速するということがあまりなかったです。中山もそれほど小さな競馬場ではないですからね。ですから、そのあたりも恥ずかしいのですが、判断しかねるかなと思っています。ごめんなさい。難しいですが、ここしか走れないみたいなところはないと思います。

59.5キロというハンデに関しては、アルゼンチン共和国杯を使うとなった段階から、ハンデが軽くないというのは、重々承知の上でしたから、だいたいこのあたりであろうと思っていたところに収まっています。ハンデを背負うのは仕方ないですし、他の馬で、この馬の力に比べると背負っていないなという馬は、もちろんいると思いますが、我々ができることは、彼の調子を少しでも上げて、競馬で良いパフォーマンスを出させることだと思っていますので、そのあたりはそこまで気にしていません。

(今回は)宝塚記念以来、喉の手術明けということで、いろいろな選択肢がありましたが、力を発揮しやすいというか、海外に行けば輸送だったり、美浦で調整できないということがありますが、喉の手術が良かった、良くなかったという判断がしやすいよう、東京競馬場での競馬を選びました。もちろん良い競馬、結果が残ってくれることは嬉しいですけれども、調教の段階では彼らしい走りというのが影を潜めていますので、競馬では彼らしい走り、パフォーマンスが見られたらいいかなと思っています」

(取材:山本直)

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