6月15日(日)に阪神競馬場で行われる第66回宝塚記念(GI)に出走予定のレガレイラ(牝4、美浦・木村哲也厩舎)について、共同会見での木村哲也調教師のコメントは以下の通り。
「(有馬記念からの半年について)前走の後すぐ、右前の球節で少し腫れが出て、レントゲンを撮ったら、骨折の疑いがあって、いろんな選択肢があったのですが、去年、2024年は、年間を通じてずっと休みなく頑張ってくれていたので、ゆったりする期間もなかったので、有馬記念に勝たせていただいて、その後は、やはり皆様の期待が、より高くなって、レースも行かなければいけないのですが、年間を通じて頑張ってくれたというところがあったので、勇気を持って、ここで一度、オーバーホールさせたいと思いましたので、手術も含めてそういった期間を設けさせていただくという判断をさせてもらったという感じです。(実際の調整は)3月ぐらいには平常の乗り込みを始められていました。途中でアクシデントがあれば、今日のこういうローテーションの中には入ってこられなかったと思うのですが、ノーザンファームの方で適切な対応をしていただいて、本当に狂いなく、運良く、トラブルなく、リハビリのメニューを消化できて来ている感じです。
(戸崎騎手が騎乗した一週前追い切りは)スタンドから見ていましたが、リズム良く動いていて、騎手にそんな悪い印象がないような動きで、僕の目にも良い印象がありました。戸崎さんが上がってきて、意見をいただいて、見た目、感触と一致したので良かったと思っています。
(今日の3頭併せでの追い切りは)正直、大それたことはないのですが、元気よく、調教場へ向かうのが嫌ではないかとか、実際に馬場へ入ってからも、アグレッシブに出ていってくれて、そういった中でもしっかり乗り手の指示を受けて、折り合いがしっかりできるかとか、あとは最後、ゴールに向かってしっかり頑張って走っていくかとか、そのあたり、基本的なことをジャッジしたくて、提案して、(追い切りを)やりました。トラブルなく、予定通り立ち回れたなと思っていますし、終わった後も、雰囲気は落ち着いていましたし、厩舎に戻ってから、脱鞍しても、いつも通りの所作で、リラックスして終わってくれているので、今のところはトラブルなく、安堵しているところです。
(変化したところは)表現を、誤解を恐れないで、丁寧に話したいなと思うのですが、本当、休みをもらったというのもあって、数字的な部分、背が伸びたとか、あるいは体重が増加したとか、そういったシンプルな部分で、体がひと周り大きくなった、単純にそういう印象は、今回の入厩の中で感じています。ただ、メディアの皆さんに、正確に伝えていただきたいというリクエストも込めてお話ししたいのですが、数字がプラスに生じたから、イコール、ハイパフォーマンスができるではないので、そこを、メディアの皆さんには厳しい目で、馬の状態をジャッジしていただいて、ファンの皆様に情報提供をお願いできればと思って、そういう風に話をしようと思って、今日、(会見場に)伺いました。
(初の阪神コースについて)それはもちろん初めてのところなので、不安は付きまとうところがありますけれども、非常にいろんなものを乗り越えてきてくれた牝馬なので、プラスには働かないですけど、何とかこなしている場所の変化に対しては、こなしてくれるのではないか、受け入れてくれるのではないかなと思っています。
(自身が唯一の牝馬となるメンバー構成について)おっしゃる通り、ということは、それだけ険しい道のりでもあるということとイコールであると思うので、まずは、他の馬との相対評価というよりも、まずは、本当にいつも通りなのですが、私自身は、自分の管理馬が、しっかり日曜日に向けて、より良い状態に少しでも持っていくということに集中したいと思っています。一方で、GIで、グランプリレースで、それはもうトップオブトップのメンバーが集まるのは、もう最初からわかっていることなので、それも含めて簡単ではないですけれども、であればこそ、まずは、自分の管理馬はしっかり、少しでも良い状態に持っていけるように、やれることを少しでも多くやってあげて、週末まで持っていきたいと思っています。
(前年の有馬記念を制した馬が翌年の宝塚記念へ、2年前のイクイノックスと同じですが、と聞かれて)今回はファン投票で出走させていただくことになっています。前走(有馬記念)を振り返って、日本の国民が一番注目するレースであるということは、皆さん理解していただけると思うのですが、そのレースで、シャフリヤールはじめ、あの素晴らしいメンバーを相手に、ああやって素晴らしい勝ち方をすることができたわけなのですが、それを成し得たのは、ファン投票でレガレイラに多くの皆様が投票していただいて、その投票の結果で、レガレイラが有馬記念への出走に漕ぎ着けることができて、この場を借りて、その投票してくださった多くのファンの皆様に、改めてお礼を申し上げたいと思っています。と同時に、今回も、多くの皆様に、そういった支持をいただいた中で出走することができているので、イクイノックスの時も、多くの皆さんに投票いただいて競馬をさせていただいているので。注目度が高い中で、その前回の時も、僕はそうなんですけど、こうやって管理馬を出させていただくということが、調教師としては、本当に、この上なく幸せな環境で仕事させていただけている証左でもあると思っているので、そういった、変わらず、そういった共通点がありながら仕事をさせていただく今に、非常に幸せを感じていますし、であればこそ、何とかファンの皆様に、少しでも喜んでいただけるような仕事を、毎日していきたいなと思っています。
(この後は凱旋門賞へ登録済み、自身の夢について聞かれ)なんか優等生的な発言になってしまうかもしれないですけど、これだけ、先ほど申し上げた通り、幸せな環境の中で仕事させていただく中で、昨今は、自分自身の夢とかというのはあまりなくなってきているので、自分が何かタイトルが欲しいからとか、自分が凱旋門賞を勝ちたいから、自分の管理馬を持っていくとかという感じは、正直あんまりないです。凱旋門賞の登録に関しては、昨今のトレンドで、タイトルホースになればなるほど、常に、より多くの選択肢を、世界中にネットワークを張って、準備するということは、僕自身も非常に重要だと思っていますし、その中の一つが、凱旋門賞だったということでもあります。自分が自分が、というよりも、仮に、凱旋門賞が選択肢になっても、ファンの皆様に対して、少しでも喜んでもらえるような仕事をしたいとか、当然、普段から支えてくださっている関係者の皆様の気持ちに少しでも応えられるような、そんな仕事をしていきたいという気持ちでいます。
繰り返しになるのですが、今回もファン投票で、多くのファンの皆様に支持をいただいて、今回、こうやって出走に漕ぎつけております。週末に向けて、自分の管理馬レガレイラを、少しでもより良い状態へ、積み重ねていきたいと思っていますので。春シーズン、中央競馬はGIシーズンが一区切りを迎えるところではあるのですが、最後のこのGIレースで、少しでも多くのファンの皆さんに喜んでもらうべく、尽力してまいりますので、どうか応援のほどよろしくお願いします」
(取材:山本直)

