5月25日(日)に東京競馬場で行われる優駿牝馬(第86回オークス)(GI)に出走を予定しているリンクスティップ(牝3、栗東・西村真幸厩舎)について、追い切り後に行われた梛木孝幸調教助手の共同記者会見でのコメントは以下の通り。
「前走の桜花賞は、ゲートを出てすぐに出負けをしていて、ヨレたぶん隣の馬との接触もあり、後手を踏む形になりました。後手を踏むと選べるレース運びは限られてきますので、後方からになり、直線を向く頃にはいい脚で上がって来てはくれたのですが、前2頭の実力馬には届かなかったという結果になってしまいました。ただ、この馬の持ち味である長くいい脚というのは使えたと思います。もともと1600mが短いイメージでしたので、道悪でスタミナが求められるようになったぶんだけチャンスはあるのではという考えでいました。結果的に、道悪自体は苦にせず、しっかり走り切ってくれましたので、良かったと思います。
前走後は放牧を挟み、オークスの3週間前の土曜日に帰厩して、そこから乗り込んできました、桜花賞のダメージもしっかり牧場でケアしてもらって、いい状態でトレセンに入厩してここまで来ることができていますので、心配ないと思います。短期間の放牧でしたが、少し体高が伸びてきているように感じ、成長期がここに合わさってきているのではないかという印象を持ちました。
一週前の追い切りは、調教師とも話をして、騎乗したデムーロ騎手には、先行する馬を見る形で折り合い面を確認してもらうのと、直線を向いた時の反応、いつも通り動けるかどうかの感触をつかんでもらいました。デムーロ騎手は、素軽くて追えば追うほど伸びそうな感じだと伝えてくれましたし、併せ馬の相手が攻め駆けする馬だったので見た目は遅れましたが、十分いい内容の追い切りができたのではないかと思います。
今週は、初めての東京までの輸送を加味して、やりすぎないような形で、一週前の追い切りでしっかり体と息はできあがっていましたので、感触を確かめる程度、疲れを残さないように、週末の輸送に向けてある程度余裕を持たせた追い切りになるように行いました。ここまで本当に順調に来ていますし、成長期でもありますので、桜花賞からは成長した姿を見せることができるのではないかと思います。
馬体重は、前回の桜花賞の一週前と同じような推移をしていますので、長距離輸送でそこまで減らなければ同じような体重で出走させられるのではないかと思います。普段から大人しくて、堂々としたふるまいをする馬ですので、輸送は特に苦にはしないのではないかと、こちらは期待をしています。
兄は2400mで実績のある馬(青葉賞3着のデュアルウィルダー)ですし、この馬のストライドや走り方を見ていると、距離が延びることはマイナスよりプラスに働くのではないかと思っています。バランスが取れている馬で、前走のような悪い馬場でも体幹のぶれも無く走れますので、左右の手前に関わらず走りのパフォーマンスは発揮してくれると思います。担当者からは、操縦性が高く乗りやすいと聞いていますので、折り合いも全く心配ないです。
ゲート練習は、レース間隔がそこまであいているわけではありませんので、あまりやりすぎないように行っています。懸念材料である一歩目のスタートというのは練習ではしっかり出られるようにはなっていますので、あとは当日の雰囲気で、いいメンタルでスタートを切れたらと思います。やはり出遅れてしまうとレースプランの選択肢が狭まってしまいますので、五分に出て、流れに乗って、プランの選択肢を増やした形で臨みたいです。
体幹がしっかりしていますので道悪は苦にしないと思いますが、2400mという距離をそういう馬場で走り切るのはどの馬にとってもタフですので、ホースマンとしては、無事に走り終えてほしいという願いから、できれば馬場はあまり悪くなってほしくないです。
1勝馬ではあるのですが、ここまで惜しい競馬が続いています。惜しい競馬のピースを埋められるように、牧場のスタッフや、厩舎のスタッフ、みんなの力を合わせてオークスまで進めてきました。あと一押しはファンの皆さんの声援という思いもありますので、応援よろしくお願いします」
(取材:三浦拓実)

