4月20日(日)に中山競馬場で行われる第85回皐月賞(GI)に出走を予定しているクロワデュノール(牡3、栗東・斉藤崇史厩舎)について、追い切り後に行われた斉藤崇史調教師の共同記者会見でのコメントは以下の通り。
「デビュー前、入厩してきた時から、とてもいい馬でした。追い切りごとに動きも良くなっていって、デビュー戦も期待通りの勝ち方をしてくれたと思いますし、ここまで順調に来られたと思います。ホープフルステークスは強い勝ち方ができたのではないかと思います。初めての中山ということもありましたし、調教でも右手前左手前で少し違うところもありましたので、少し心配していたのですが、中山の右回りもきちんとこなしてくれて、あの形で勝てたというのはとても良かったと思います。
デビュー戦と2戦目に関しては、先々のダービーということも含めて、東京の広い馬場で走らせたかったということと、年末はGIにチャレンジしに行くということで、中山での出走でした。(輸送競馬が続いたが)新馬から2戦目までは5か月あいていますし、2戦目と3戦目もしっかり間隔を取って使えていますので、それほどハードではないのではないかと思っています。
前走後は放牧に出して、早くからぶっつけで皐月賞というのは決めていましたので、1か月ちょっとの間隔がトレセンで取れるように、少し早めに戻しました。栗東に帰ってきて、当初の印象としては思ったより体が無いなというところがあり、そのあたりも含めてどのように調整していくのかという感じでしたが、乗り込みながらしっかり食べさせて、何とかというところでした。
3週続けて追い切りには北村友一騎手が乗って、それ以外の時には団野騎手に乗ってもらいながら、ジョッキーと話をしながらやってきました。最初に北村友一騎手が乗った追い切りではまだ馬のスイッチも入ってきていなかったですし、北村友一騎手も、その状態でどれくらい動けるのか雰囲気をつかんできますということだったのですが、やっぱりまだだよねという感じでした。その週末に団野騎手を乗せて少し終い動かしたのですが、そのあたりから馬もやる気モードに入ってきたように思います。
1週前追い切りは、2週前の状況も踏まえて、休み明けなのである程度しっかりやりたいと北村友一騎手とも話をしていましたので、スイッチも入れつつ、終いまでしっかりやろうということで動かしたのですが、思っていた以上の変化でしたし、とてもいい追い切りができたのではないかと思います。時計よりも、3コーナーで自分から動いていくところとか、直線で並びに行くときの反応とか、体の動き方とかがとても良くなったと思いました。
先週しっかりやって、態勢はだいたい整っていると思いましたので、今週に関しては、あまりやりすぎにならないように、それでも馬の気持ちを乗せていくような形で追い切りができたらと思ったのですが、時計も動きも問題無かったのではないかと思います。馬の後ろにいるときの雰囲気も良かったですし、直線で並びに行くときもゆとりを持ったまま行けましたし、並んでからも気持ちを切らさずに、自分のやれることをきちっとやってきたように思いましたので、良かったと思っています。やりたいことは全部できましたので、いい形でここまで終えられたと思っています。
馬体重は、理想は増えていてくれていたらいいと思いますが、少し減るのではないかと思っていますし、輸送があるので何とも言えないところもありますが、心配なことはこのあたりだけですかね。
スピードもスタミナも持っていますが、この馬の特徴として今でも思うのは心肺機能の高さです。そこを生かすような競馬ができればいいと思っています。こういう追い切りをしてもケロっとしていますし、心肺機能が高いのだと思います。枠順、展開、他の馬との兼ね合いがあって、レースはどうなるかわからないですが、北村友一騎手も全部わかってくれていると思っていますし、あとは馬と北村友一騎手を信じて送り出すだけだとは思っています。
何頭かGIホースに携わらせてもらいましたが、それらとはまた違った馬かとは思っていますし、これからうちの厩舎だけでなく、日本の競馬を引っ張っていくような馬になってほしいと思いますので、一戦一戦大事にやっていきたいと思います。なかなかこういう緊張感も味わえませんので、緊張感も大事にしながら、楽しめたらいいと思っています。
北村友一騎手とはクロノジェネシスでGIをいくつも勝たせてもらって、凱旋門賞も北村友一騎手で行くという話をしていた中でのケガでしたので、最後まで一緒に行けなかったという残念な思いも残っています。こういうめぐり合わせがありましたので、めぐり合わせを大事にして、これから先もやっていけたらと思います。
(この馬の最高到達点はどのあたりか、という質問に)どこまで行くのか楽しみに思っていますし、一段一段上っていって、最終的にどこまで上っていくのか、見届けたいという気持ちの方が大きいです。当然、人気もするでしょうし、皆さんの期待を背負っているのはわかっていますが、ここまで馬も必死に耐えてトレーニングしてきましたし、いい状態で送り出せるような形で追い切りも終えられました。あとは当日にどんな走りをするのか、北村友一騎手がどのように乗るのか、そういうところも含めて楽しんで見てもらえたらと思います。当日、競馬場でも、テレビでも構いませんので、リアルタイムで見てもらって、応援してもらえたらと思っています」
(取材:三浦拓実)

