3月9日(日)に中山競馬場で行われる第62回弥生賞ディープインパクト記念(GII)に出走予定のヴィンセンシオ(牡3、美浦・森一誠厩舎)について、5日の追い切り後の森一誠調教師のコメントは以下の通り。
「ここまで2戦、負けなしで来ているのですが、弥生賞という重要な一戦になりますので、良い状態で出走させて、良い結果を得られるよう、ここまで調整してきました。(今回は)GIで好走してきた馬も多数いて、同じように負けなしの馬もいますし、すごく強いメンバーだと思います。その中で、良い成績を出せれば見通しが開けてくるかなと思いますので、良い勝負をしてもらいたいと思います。
(前走の葉牡丹賞は)開幕週でもありましたし、速い時計の出る馬場でもあったと思いますが、新潟の新馬戦とは異なるようなペースの中で、位置取りを確保して、終いまでしっかりと走ってくれて、すごく良い内容だったと思います。
新馬戦の時には体が緩くて、輸送もあってテンションが高く、この馬のパフォーマンスとしてはまだまだかなという中で、素質だけで勝ってくれたかなという印象でしたが、その後、牧場で長い期間調整してもらって、前走の葉牡丹賞の時には一段階心身が成長した状態で出走できたので、この馬のパフォーマンスができたのかなと思います。まだまだ現時点でも体の緩さはありますが、成長過程の中で、良いパフォーマンスをしてくれたと思っています。
前走の後は、暮れのGIには向かわず、トライアルを目標に牧場で調整していただいて、1か月前に入厩して、ここへ向けて調整しています。まだまだ体が成長途上の馬ですので、無理をさせる必要はないとオーナーサイドと相談して、このレースを目標に決めました。
体重の方は大きな増減はありませんが、体の筋肉のラインなど、メリハリがついて、成長を感じますし、精神面も、普段の常歩ではチャカチャカするところがあったのですが、そういうところも解消されてきたかなと思います。
(この中間は)入厩当初にちょっと背中を傷めてしまい、馬場に入れない日が1日あって、若干遅れ気味の調整でしたが、そういう意味もあって、先週はウッドで併せ馬、しっかり負荷をかけるというテーマで追い切りました。時計的にも内容的にも良い追い切りが出来ました。それを踏まえて、今週はいつもの厩舎のパターンの調整で十分という判断で、坂路で追い切りました。昨日、一昨日と、雨がすごく降って、馬場があまり良い状態ではなく、最後の1ハロンは気を抜かせないようにと、調教で騎乗した石神(深道)くんに指示を出していたのですが、全体時計、終いともに良い内容で、ラストまで集中して走れていたと思います。
(再度の2000m戦、距離適性としては)十分な距離だと思っています。中山の2000mはなかなか難しい舞台ではあって、先行力が必要ですし、直線が短くて瞬発力も必要です。デビュー当初は体が緩く、なかなか押していかないと進んでいかないところがありましたが、しっかりと調教を積んで、成長過程を踏んでいく中で、しっかりと良いポジションを取れるようになっていますし、そういうところではこの馬の良さを生かせる舞台だと思っています。
(ルメール騎手は)私の厩舎の馬でも数多く乗って、勝たせていただいているので、全幅の信頼を置いています。この馬のことについては、レース前に話したいと思っています。
非常に強いメンバーが揃う一戦になりますが、しっかりと良い結果を出して、春の大舞台に進んでいきたいと思います。応援よろしくお願いします」
(取材:山本直)

