9月26日(木)、園田競馬場(晴・良)で行われたJBC指定競走の重賞、第64回姫山菊花賞(ダート1700m、出走10頭)は、道中は後方2番手から3番手を追走していた船橋のパワーブローキングがゴール前の混戦を外から差し切り、地方転入4戦目で重賞初制覇を果たした。勝ちタイムは1分51秒9。クビ差の2着がミステリーボックス、クビ差3着が1番人気のキリンジ、4着がベストオブラック、5着が金沢のトランスナショナルだった。
勝ったパワーブローキングは父アメリカンペイトリオット、母ピクシープリンセス(母の父ディープインパクト)の5歳牡馬。船橋・佐藤裕太調教師の管理馬。JRAで4勝を挙げた後、ことし船橋へ転入し、地方での2勝目が重賞勝ちとなった。地方・JRA通算成績は25戦6勝。鞍上は船橋の川島正太郎騎手。
レース後のコメント
1着パワーブローキング(川島正太郎騎手)
「前目の位置には取り付けたかったのですが、自然な流れであの位置取りになりました。うまく展開が向いてくれたと思います。スタンド前に向いたところでペースが上がった感じがして、とても競馬がしやすかったです。有力馬が目の前に見えていて、いい目標がありましたので、この位置ならこの馬らしさを引き出せると思って、あとは馬を信じて、最後までしっかり追いました。この馬のリズムを大切にして、馬を信じるだけでした。強敵揃いでしたので、最後まで交わせるかわかりませんでしたが、馬が良く頑張ってくれて、感謝しています。
乗り手に従順で、操作性の高いところがこの馬のいいところだと思います。このままステップアップしていって、さらに大きいところでも強い相手と戦っていけるように、自分自身も馬についていけるように頑張ります。
(園田での騎乗が9年ぶりになることについて)それほどたっているとは思いませんでした。とてもいい競馬場で、また騎乗することができてうれしいです。ありがとうございます。今後ともパワーブローキングを応援してください。よろしくお願いします」
(佐藤裕太調教師)
「園田で初めて重賞を勝ててうれしいです。普段は前々で競馬していますが、スタートで少し遅れて、後ろから運ぶ形で、厳しいかと思いました。ただ、思った以上に、包まれてもいい感じで脚をためることができました。向正面から動いていって、騎手もうまく他の馬を捌いて乗ってくれました。それが勝ちにつながったのだと思います。このような競馬ができて、ひとつ引き出しが増えたように思います。収穫の多いレースでした。
輸送は問題ありませんので、佐賀(JBC)も、オーナーと相談して視野に入れていきたいと思います」
2着ミステリーボックス(吉村智洋騎手)
「枠も良く、最内からスタート良くいけたので、上手く立ち回れたことが良かったです。前走はハンデ重賞で、恵まれたところがありましたが、今回は定量戦でこの着順ですから、力を感じることができました。ブリンカーは着けたままの方が良さそうです。
これからも楽しみですが、ここ2戦がいいポジションから進められて馬も走る気を出していて、これが外々を回って追い上げる形になった場合、馬が走る気を出すかという課題が出てくるかもしれません。真面目に走ればいいパフォーマンスを見せてくれる馬です。距離は延びても問題ないと思います」
3着キリンジ(下原理騎手)
「前に乗った時にも感じましたが、乗り難しい面のある馬です。早目にエンジンをかけていって、3、4コーナーは楽でした。2番手につけた時は勝ちを意識したぐらいだったのですが」
4着ベストオブラック(田野豊三騎手)
「(久しぶりのレースでも)掛かるところも無く、レースが流れた時、これはと思いました。コーナーまでは良かったのですが、直線に向いたら(他の馬と)脚色が同じになってしまいました」
5着トランスナショナル(松戸政也騎手)
「体重が減っていたことは気になってはいましたが、後ろから運んで、笠松のオータムカップを勝った時のように差し脚を生かすようなレースをと思ったら、よく伸びてくれました。またこの後が楽しみです」
6着ユアヒストリー(澤田龍哉騎手)
「道中ずっと不利を受ける形で、競馬になりませんでした。本来の力を出すことができませんでした。馬にはかわいそうな競馬になってしまいました」
(取材:檜川彰人)

