9月22日(日)に中山競馬場で行われるオールカマー(GII)に出走予定のレーベンスティール(牡4、美浦・田中博康厩舎)について、18日の山崎啓行助手のコメントは以下の通り。19日に最終追い切りを行う予定。
「(前走の)エプソムカップは、その前の新潟大賞典から、この馬にしては詰まった間隔でしたが、僕らとしてはこの馬に見合った調教をして、万全の体調で出せたなというところで、あのパフォーマンスで、僕らとしては安心しました。(その前2走の)香港、新潟と不甲斐ない競馬が続いていたので、安心感の方が強かったですね。GI勝ち馬相手にも勝っているように、元々持っている能力はトップクラスの馬とも引けは取らないと思っていましたが、それに加えて、(前走は)騎手も上手に乗ってくれて、馬自身も道中上手に走ってくれて、直線のあの伸びにつながって、良い結果になったと思います。
前走の後、ノーザンファーム天栄に放牧へ出て、約1か月前の8月23日に帰厩して、調整を進めています。ひと夏を越して、体は、前の方がすごく大きくなって、後ろはそれほどボリュームアップしていないのですが、前が大きくなったことで、シルエット的に逞しくなったところがあります。走らせてみて、前が勝って、乗りづらいということはありませんので、しっかり逞しくなってバランスが良くなった印象です。どちらかと言えば、この馬は肩から右に逃げがちになってしまうところがありましたが、今回はそれがほとんどなく、直線でも真っ直ぐ走れていました。去年、東京で1勝クラスを勝った時には、直線で外に逃げるような姿勢で走っていましたが、今回はそうなっていないので、そのあたりもバランスの改善に、馬体の成長が良い影響を与えていると思います。
元々、デビュー時から右後ろ脚が左に比べて弱いということで、もう少し力強くなってほしいと思っていましたが、今回は右後ろ脚が、馬体に対して沈み込まないとできないような運動をさせても、しっかり出来ていますので、そのあたりでも成長を感じるところです。
精神的には少しずつ大人になっていると感じています。(これまでは)全休日の次の日、火曜の調教では、厩舎から出るところでテンションが上がってしまったり、コースに入るところで『走る、走る』と前向きさがはみ出てしまったりするところがありましたが、今回はそういうところがありません。この馬は自分との闘い、というのが大きなところだと思います。前向きすぎる気性などがありますから、彼の中で体のバランスや、気持ちのバランスで、少し変化が出ている自覚があるかもしれないので、競馬場に行って彼自身がそれを活かせるかということはあると思います。
(1週前追い切りは)ウッドチップコースで3頭併せの1番後ろから行かせて、折り合いと終いの反応の確認ですね。2番手の馬に少し待ってもらって、並びかけて一緒に上がっていこう、という課題を出して、上手に折り合って走っていましたし、馬なりでしたが、終いの伸びもさすがのものでしたね。粗方満足できるものだったと思います。1週前追い切りを終わった後、週末にも追い切りましたが、調子が良さそうで、体の方もすごく良さそうだったので、しっかりと追い切りました。(19日の最終追い切りは)しっかりした負荷をかけるというよりは、しっかりと折り合えるか、しっかり終いは動いてくださいね、という2点の確認になると思います。
(強みは)すごく真面目な馬で、レースに行っても自分の持っている以上のものを頑張って出そうとするところは、ウィークポイントにもなってしまうかもしれませんが、ストロングポイントだと感じていて、頭が下がるという思いです。芝の中距離をメインに使っていますが、(武器は)末脚ですね。彼が持っているスピードは、芝の中距離にあっては上位のものを持っていると思います。
(中山芝2200mは)トリッキーなコースですが、去年のセントライト記念で良い競馬をして勝ってくれましたから、あまり心配はしていませんね。そして、今回もルメール騎手に乗っていただけるということで、前回のエプソムカップでも、我々が思っているよりも上手にコンタクトを取って競馬をしてくれましたから、コースに関しても、距離に関しても不安はないですね。
(理想の展開は)どんな馬にも言えることですが、良いスタートを切って、一番良く折り合い、一番良い末脚を出すことですね。彼に関して言えば、ゲートを出てポジションを確保したうえで、きちんとジョッキーと折り合うことがひとつのポイントになると思います。道中でしっかりスムーズに折り合って、直線でクリアなところに出すことが出来れば、末脚はしっかりと信頼できるものを持っていますから、スタート、折り合いが一番大事になると思います。
元々、去年の3歳時から期待していましたが、本当に体もかっこ良くなり、少し大人になってきたと感じるところですから、競馬場でもお客さんの前でかっこ良いところを見せて、かっこ良い走りに結果がついてくれば良いなと思います」
(取材:山本直)

