5月19日(日)に東京競馬場で行われる第85回オークス(GI)に出走予定のチェルヴィニア(牝3、美浦・木村哲也厩舎)について、共同会見の木村哲也調教師のコメントは以下の通り。
「(桜花賞は)重要なGIレースで、注目度が高い中で出走させていたものですから、ああいう形になって、ファンの皆様にがっかりさせてしまったという風に思っていて、まずは、改めてその部分はお詫び申し上げたい、という気持ちです。いろいろなレースの外的要因があったものの、あまりにも馬が元気良く走っていく姿勢がなく、休み明けで久しぶりにレースを使うコンディション調整の面で、私自身が上手く見抜けなかったなということで、反省しきりというレースでした。
(中間の調整は)本来の彼女が持っているアグレッシブさ、(本来は)素晴らしいフットワークの持ち主で、そのあたりを取り戻す、2歳時に良いパフォーマンスをしてくれていた当時のものを取り戻す、大まかにはその2点が非常に重要であるということを課題として挙げて、取り組んできているところです。
前走はトラブルなく終えることができましたが、久しぶりに使ったことによる若干の疲れがあり、その疲れを取りながら、今度は元気よくフィジカルトレーニングしていかなければならないという、相対する部分があったので、それを丁寧に探ってきたというところでした。先週(の追い切り)に関しては、多少、距離を走ってもらって、ハンドライドがありながらも大きく走ってもらいたかったので、時計が出れば良いというものではないと思っていますが、先週の課題に対して向き合えて、課題はこなしたと思っています。
一週前追い切りが終わってから、私自身も、スタッフも、日ごとにプラスの変化は感じて、手応えとして持ち合わせてきているので、今週に関しても、きのうまで、アグレッシブに、ポジティブな気持ちで、引くことなく調教へ取り組めていると感じていました。今週も、しっかり実戦を想定した追い切りをプランとして立てて、追い切り自体はこなせた、計画通り行っていると思っています。
(東京コースに替わるのは)実際、ポジティブな要素しかないと思っています。結果を出しているところですし、広いコースも彼女にとってはプラスに働くと思っています。
彼女に限らず、普段から厩舎の馬たちには従順性を(求めることを)積み重ねていますし、フットワークの質、止まり方も、長距離へ行っても不安はないですし、彼女のリズムで立ち回れるのなら、2400mに延びても良いのではないかと思っています。
(ルメール騎手とは)毎週、仕事はしていますので、お互いの役割を、私は私で自分の管理馬の体調を上げて、彼がパドックで跨り、ポジティブな気持ちで返し馬に行けるということ、どの馬に対しても体調を合わせていくことに、ある意味集中できる関係性ですし、彼は彼で、パドックで跨った瞬間からの背中の感じ、地下馬道や返し馬での馬の雰囲気で、厩舎の、そのあたりのコンディションはジャッジしてくれていて、それが毎週、続いていました。彼自身、ドバイでアクシデントがあったので、一旦途切れているところではありますが、今週から、また来週に向けても、ある意味通常運転に戻るところではあるので、彼の復帰も含めて、ポジティブな要素が多いと思っています。
冒頭で申し上げた通り、前走では期待を裏切る結果だったので、何とか取り戻したい、がっかりさせてしまったものを取り戻したい、という一念で、私はもちろん、厩舎スタッフも、非常に強い気持ちで取り組んでいるところです。今週はホームで戦えます。強いチェルヴィニアをお見せできるように、ここからの3日間は貴重になってきますし、時間はたっぷりありますし、本来の姿を取り戻したいと思っています。日曜日、オークスを楽しみにしていただきたいと思っています。チェルヴィニアを応援していただければと思っています」
(取材:山本直)

