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ダート競馬の体系整備により、今年から開催時期が4月になり、初めてナイターで行われたダートグレード競走・第73回川崎記念(JpnI・2100m・出走11頭)は3日(水)、曇・重馬場の川崎競馬場で行われた。

序盤の先行争いを捌いて、単騎で先頭に立った地元・川崎の7番人気ライトウォーリアが、2周目の4コーナーから直線にかけて4番人気のJRA・アイコンテーラーに並びかけられたが、ゴール前でもうひと伸びして逃げ切った。勝ちタイムは2分15秒5。鞍上の吉原寛人騎手(金沢)は川崎記念初制覇となった。

道中は中団で運び、勝負どころから動いて行った5番人気・JRAのグランブリッジがアタマ差の2着。積極的に前に並びかけたアイコンテーラーは最後で力尽きて、さらにハナ差遅れての3着だった。1番人気のJRA・セラフィックコールは5着に敗れた。

勝ったライトウォーリアは父マジェスティックウォリアー、母スペクトロライト(その父ディープインパクト)という血統の7歳牡馬で、川崎・内田勝義調教師の管理馬。通算成績は30戦9勝。前走の報知オールスターカップに続いて重賞連勝、ダートグレード競走は初制覇となった。

<レース後の関係者コメント>
1着 ライトウォーリア(吉原寛人騎手)
「声援がすごくて涙が出てきますが、本当によく走ってくれました。前回は引っ掛かりすぎた部分がありました。今日は馬の出来がピカイチで、今までにない仕上がりだったので、あまりアクションが強いと、引っ掛かりすぎてしまうなと思い、そこはすごく丁寧に、ハナを切るのにも工夫しました。
手応えは全然違ったのですが、何とか4コーナーの出口まで踏ん張ってくれれば、ワンチャンスあるなと思って乗っていました。まくり切られずに4コーナーを回れたので、そこが良かったです。一瞬少し危なかったのですが、こちらも直線でもうひと踏ん張りする馬なので、直線は長かったですが、何とか凌いでくれと思っていました。
最後は首ぐらい出たまま走っていたので、何とかこのままというところで、熱かったですね。全場(重賞)制覇するという夢も叶って、川崎記念も勝てたことは本当に感慨深いものがあります。
今日は応援ありがとうございました。気持ち良いですね。最高です!ファンの皆さんのおかげで今日は勝つことができました。またぜひ応援よろしくお願いします」

(内田勝義調教師)
「夢のようです。前回は少し掛かっていたので、そっと出して折り合い重視で、ということでしたが、本当に上手く乗ってくれました。ゴールに入るまでドキドキでした。えらい仔です。(今後は)一旦放牧に出すと思いますし、馬の状態を見てから決めます。1800m、2000mくらいが一番良いと思います」

2着 グランブリッジ(川田将雅騎手)
「とても具合が良く、男馬相手のJpnIでもよくここまで頑張ってくれたと思います」

3着 アイコンテーラー(松山弘平騎手)
「枠順が良く、手応えも良く、自分の競馬はできました。一旦先頭には立っていますが、気の悪さを出したのか、悔しい結果になりました」

4着 ディクテオン(本田正重騎手)
「前回より具合の良さが伝わってきましたが、進んでいきませんでした。調教師からは『出していくと、終いは甘くなる』と聞いていましたし......。もう少しこうすれば良かったと思うところもありますし、力はある馬です。このくらいの馬場状態なら大丈夫です」

5着 セラフィックコール(B.ムルザバエフ騎手)
「前走のイメージで乗りましたが、船橋と川崎で砂の質が違うのか、キックバックに反応していました。1周目のスタンド前でも横に向いていて、自分のリズムを整えられなかったのが、最後まで影響したのかもしれません。前回ほどの反応がありませんでしたが、理由はわかりません」

7着 シルトプレ(石川倭騎手)
「ここに向けしっかり調教してきて、調子は問題なかったです。輸送するとこのくらいの馬体重になってしまいます。終いを伸ばそうと思っていました。もう少し早めに上がっていきたかったです。今年初戦の分、割引は必要だと思います。次に向かって頑張っていきたいです」

9着 グロリアムンディ(坂井瑠星騎手)
「いい位置につけられましたが、ペースが上がって手応えがなくなり、ついていけなくなりました」

(取材:山本直)

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