3月31日（日）に阪神競馬場で行われる第68回大阪杯（GI）に出走を予定しているミッキーゴージャス（牝4、栗東・安田翔伍厩舎）について、追い切り後の安田翔伍調教師のコメントは以下の通り。

（転厩してからの状態は）前の厩舎（安田隆行厩舎）での接し方は引き継いできました。前走が終わって、ノーザンファームしがらきに行った時に間近で馬の確認をしましたが、精神面で敏感だというところが第一印象でした。転厩に伴う環境の変化を頭に置いて、精神面の安定を頭に置いて、向き合ってきました。

（調教で注意した点は）こちらからの要求を出さず、気持ちを尊重することを意識して、調教メニュー、飼葉、接し方を考えました。

（最終追い切りは）今日はレースの当該週ということで、オーバーワークにならないように、あとは単走で、集中力を維持しつつ、こちらの要求にも対応できるかという、精神面、走りのバランスの確認でした。先週ぐらいから厩舎でゆとりも見られますし、飼葉食いも安定してきました。レースに向けて、いい精神状態で過ごせているのだと思います。

（この馬の強さの要因は）馬体を見ても、まだ成長の余地があります。さらに経験を積めばもっと良いパフォーマンスを発揮できるようになると思います。

（大阪杯を選んだことについて）前走、前々走は、走りのリズムが乱れているのかな、というようなしぐさが見られました。その時は、ワンターンの方がメリハリもきいてきっかけがつくれるのではと思いました。ですから、来週の阪神牝馬ステークスも選択肢のひとつにあったのですが、この時期は雨も集中することがあるので、タフな馬場になることも考え、大阪杯を選択肢に入れました。

（持ち味を生かすには）枠順や馬場の傾向を踏まえ、当日騎手と相談して、こちらの希望を伝えつつ、騎手の意見も聞きたいと思います。

（GIに臨むにあたって）前走の牝馬限定のGIIIから今回のレースになります。背負ったことの無い56キロも、この馬にとって克服しなければならない課題のひとつです。この馬の現状の能力でも期待が持てます。このレースが、この馬にとって意味のあるレースになるように期待しています。

（取材：檜川彰人）