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3月24日(日)に中京競馬場で行われる第54回高松宮記念(GI)に出走を予定しているルガル(牡4、栗東・杉山晴紀厩舎)について、杉山晴紀調教師の追い切り後の共同記者会見でのコメントは以下の通り。

「前走のシルクロードステークスは、ゲートに難があるイメージでしたが、西村淳也騎手がうまくしっかりゲートを出してくれて、すごくスムーズな競馬をしてくれましたし、着差に関しては思った以上のパフォーマンスでした。斤量も見込まれたかなというところでしたし、その中であの力強さでしたので、次に向けて楽しみになるレースだったと思いました。
重賞であのパフォーマンスですから、勝つかどうかは別として、GIに挑戦しても何も不思議ではないと思っています。

3歳の頃は、1200m、1400m、どちらでもというイメージだったのですが、だんだんレースを使うごとに1200mの方が決め手などの部分で感じるところが出てきましたので、今は1200mの方がよりいいのではないかと思っています。入厩してきた頃は馬もあまりピリッとしていませんでしたし、デビュー戦はダート1800mという条件で、むしろ長いところかなというくらいに思っていました。新馬戦の時に、思った以上に馬に気が入ったというか、それを見て、もしかしたら短いところの馬かもしれないと、初戦を見た感じで思いました。

競馬を使うごとにどんどん力をつけていっているという印象は持っています。どこかでガラリという感じでは無く、使うごとにというのが、この馬の成長過程のように思います。

前走の後はすぐにチャンピオンヒルズに移動して、しっかりレースの疲れを取って、三週前に栗東に帰厩という形です。調整は前回と同じようなパターンで、二週前は単走でサッと、一週前は併せ馬でしっかり負荷をかけるという感じでした。一本目から軽く時計が出ましたので、その段階で、シルクロードステークスの時もそうだったのですが、あまり緩まずに帰ってきたという印象でした。

一週前追い切りのあと、シルクロードステークスの時とは違い、イメージより仕上がったという感じでしたので、今週の最終追い切りは、あまり無理せず、最後1ハロンだけ反応を見る程度でという指示を出しました。タイムは53秒ぐらいのイメージだったのですが、それよりも2秒ほど速く、正直時計はちょっと速かったかなと思うのですが、見る限り、馬は楽に走っていましたし、ジョッキーも、乗った感じは53秒ぐらいかと思ったら思った以上に時計が出ていたと言っていましたので、そういう意味ではあまり心配していません。テンから出していって終い脚が上がっての時計ではありませんし、あくまで終い重点なので、全然問題無いかなと思っています。

GIだからと言って、今回、特別に負荷をかけるというつもりは無かったです。シルクロードステークスの時と同じような負荷のかけ方だと個人的には思っています。前走の時は、一週前のあとも気持ち余裕があるように思っていたのですが、今回は一週前が終わったあとにある程度仕上がってきたという感じでしたので、あくまで仕上がりという面では今までで一番いいのではないかと思っています。

ようやく前走で重賞のタイトルを獲ったばかりですので、GIに使うというところでは当然
挑戦者の立場であると思っています。本当に強い馬が揃っていますし、今回に関しては胸を借りる立場かなとは思っています。スタートは出るに越したことはないです。前回がああいうスタートを切ってあの勝ち方ですので、まずはスタート、そこはジョッキーも一番よくわかっているところだとは思っています。西村淳也騎手はゲートは上手だと思っていますので、あとは任せます。

ダートですが未勝利戦は中京で勝っていますし、新潟でも差の無い競馬をしていますので、左回りに関して特に心配していません。中京コースは時計がそれほど速くならないイメージがありますので、むしろ合うのではないかと思っています。重馬場や荒れ馬場も苦にしないレースをしていますので、当日の天気に関しては、晴れても、雨が降っても、どちらでもいいという感じです。

今回の競馬の結果次第で、海外とか、いろいろな選択肢は増えてくると思いますが、まずはこの一戦という気持ちです。見た感じだとピークは迎えつつあるかとは思っているのですが、何とか今の勢いでしっかり結果を出したいところです。

順調にGIに向けて調整ができています。今勢いがある馬の一頭だと思いますし、このままビッグタイトルを掴むことができるように、厩舎一同、精一杯、当日まで頑張っていきますので、みなさま応援よろしくお願いします」

(取材:三浦拓実)

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