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12日、佐賀競馬場(晴 稍重)で行われたダートグレード競走、第51回佐賀記念(JpnIII 2000m)はJRAの2番人気ノットゥルノ(武豊騎手)が勝利した。道中は好位集団の外を追走し、2周目の3コーナー過ぎにスパートして先頭へ。そのままリードを広げ、最後は2着に4馬身差をつけた。勝ちタイムは2分8秒2だった。

2着は3番人気キリンジ、クビ差の3着は逃げ粘った4番人気メイショウフンジン。1番人気グランブリッジは4着、地方勢最先着は愛知のファルコンウィングで5着だった。

ノットゥルノは父ハーツクライ、母シェイクズセレナーデ(母の父Unbridled's Song)、5歳牡馬。JRA栗東・音無秀孝調教師の管理馬。通算成績18戦4勝、一昨年のジャパンダートダービー以来の重賞2勝目をマークした。


レース後の関係者のコメント

1着 ノットゥルノ(武豊騎手)
「ずいぶん勝利から遠ざかっていたのですが、久しぶりに勝つことができてとても嬉しいです。スタートがあまり良くなかったので、周りの馬を見て行こうと思いました。ちょうどいいところで、ずっといい手応えで進んでいましたし、2周目に入ってからも抜群の手応えだったので、久しぶりにこの馬らしい走りだなと思いながら乗っていました。道中の手応え通りに、4コーナーで楽に先頭に立てて、途中からは完全にプラン通りのレースができました。斤量は他の馬よりも重たかったのですが、体も大きな馬ですし、結果的には全く問題なかったですね。

今日は本当に多くのファンに来ていただいて、パドックでも騎手みんなで『嬉しいな』と話していました。僕自身も久しぶりに佐賀で勝つことができたので嬉しいですね。今年は佐賀でJBCが行われるということで、それも含めて今日はどういう走りができるかと思いながら乗っていて、こうやって答えが出たので、JBCに帰ってきたいと思います」

(田中調教助手)
「ジョッキーもコースを心配していましたが、終わってみれば大楽勝でした。ここまで順調に調整できましたし、武騎手がしたいレースをできていましたから安心して見ていました。今年はJBCがここ佐賀で行われますから試走をという事で、今年はここから始動と決まっていました。ただコーナー6回など不安要素もありましたから、担当の助手が、馬が1周でやめないように2周乗るなど、調教を工夫したりもしていました。JBCと同じ舞台でこの結果ですから、この後は楽しみしかありませんね」

2着 キリンジ(和田竜二騎手)
「状態は良かったです。思ったより楽にいい位置を取れました。道中はペースも落ち着いてくれてリズム良く行けましたが、勝った馬についていけなかったですね。差し返す脚は見せてくれましたし、これから成長していってくれればと思います」

3着 メイショウフンジン(酒井学騎手)
「指示通りにテンに行きました。年齢を重ねて行き脚は鈍くなりましたが、行き切れればしぶといですからね。内からグランブリッジが来ていましたが、食い下がってくれましたし、頑張ってくれたと思います」

4着 グランブリッジ(新谷功一調教師)
「牡馬の一線級が相手だと道中の流れが違うのか、きついところがありますね。そんな中でも踏ん張ってくれてはいるのですが」

5着 ファルコンウィング(竹吉徹騎手)
「初騎乗でしたが、スムーズに流れに乗って追走できました。前が流れてくれたのもよかったですし、最後まで手応えも良かったですね。頑張ってくれたと思います」

7着 ヒストリーメイカー(手島勝利調教師)
「3-4コーナーでは掲示板に載れると思いましたが、その後、馬が舌を出してしまった事が誤算でした。(地元馬最先着ならず)何とか次は巻き返したいですね」

10着 マンダリンヒーロー(吉原寛人騎手)
「内枠だったので行こうとしたのですが、メイショウフンジンに行かれて、馬場の内側の砂が深いところに入ってしまい苦しい競馬になりました。久々の分、息も上がってしまいました。久しぶりに乗りましたがやはりいい馬ですね。どこかで挽回したいと思います」

11着 ケイアイパープル(藤岡康太騎手)
「調教から、良い頃と比べると動きがもうひとつでした。今日は本来の走りではありませんでした」


(取材:中野雷太、山本直 取材協力:うまかつ.net)

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