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2月11日(祝・日)に東京競馬場で行われる第58回共同通信杯(GIII)に出走を予定しているジャンタルマンタル(牡3、栗東・高野友和厩舎)について、追い切り後の高野友和調教師のコメントは以下の通り。

「前走の朝日杯フューチュリティステークスは、本当にいい競馬ができたと思います。スタートも決まって、ポジショニングは決して楽では無かったのですが、そこで何とか我慢をして、あとは川田騎手にエスコートされながらいい道を切り開いてくれました。直線で早め先頭から押し切るというのは強くないとできない技だったのではないかと思いますし、よく頑張ってくれたと思います。

デビュー前から能力は感じていました。3連勝は期待通りですし、期待を上回るような走りはしてくれていると思います。レース直前から冷静でいてくれているところが競馬にも出ていると思います。他の同級生たちに比べると完成度は高いものはあると思いますが、これで天井だとは思っていません。まだまだ伸びしろはあるはずです。

前走後は山元トレセンに放牧に出して、放牧先で年を越しました。共同通信杯に使うという打ち合わせは出来ていましたから、まずはリラックスする時間を作ってから、馬の様子を見ながら立ち上げてもらいました。本当に問題無く、無事に過ごせたと思います。

デビュー戦は1800mを使いましたが、その後の重賞は1600mを使いました。今後、何もせずに距離を延ばしていっていいのかというと、そうは思えず、馬は真面目で一生懸命なので、2000mや、その先の2400mを視野に入れると、もう少しリラックスして走らせたいという側面がうかがえました。皐月賞だけでなく、その先の東京のGIというのが目標になってきますし、今後遠征も続きますから、皐月賞まで間隔が取れるレースということと、左回りも経験できるということ、初体験となる競馬場で一泊しての競馬で、馬がどういう挙動をするのかということの確認、2000mを見据えた上での距離、これらがすべて合致したレースが共同通信杯だというところで、ここに行ってみましょうという話になりました。

一週前追い切りは川田騎手に乗ってもらいました。穏やかに持っていっているところでしたが、ジョッキーが乗ったらスイッチが入るというのは想定の上で、全然無理はしていないのですが、馬がパワフルになっていて、行きっぷりも良くて、すごい動きだと改めて思いました。ジョッキーの手の外に出ていくほどではないですが、前進気勢の強さは確認しつつ、動きは言うこと無いという感じでしたし、ジョッキーも、肉体の成長はすごいと言ってくれました。

先週の追い切りでジョッキーが乗って、軽くスイッチが入った感じがしましたから、心身の負荷は必要ないので、きょうも含めてずっとオフでいいという感じの調整をしていました。きょうの最終追い切りも、馬のスイッチを入れないように、単走で、丁寧に乗りましたが、全く無理をせず、いい動きだったと思います。仕上がりは全然問題無いと思います。55秒台の時計でも、思っていたよりは少し速くなったという感じですが、無理していませんので、全然問題無いと思います。去年の暮れと体重自体は変わっていませんが、筋肉の浮き出るボリュームというのを感じますし、メリハリのある肉体になってきているというのは感じます。

無敗のチャンピオンホースとしては、当然負けられないというか、負けたくもないなとも思います。とはいえ、こちらは肩肘を張らずに、馬にプレッシャーをかけることなく、穏やかに日々調整しつつ、馬房でも穏やかに過ごしてもらって、とにかく気分良く穏やかに競馬場に連れて行って、穏やかに走ってくれれば、おのずと結果は出るのではないかと思ってやっています。厩舎として2歳のGIを勝ったのは初めてですし、こういう立場の馬を管理するのも初めてですので、経験値は足りないのかもしれませんが、そのぶん、いい緊張感を持って仕事に取り組めています。こうした馬を管理することが厩舎全体にいい影響を与えているように思います。

馬はいい状態になっていますし、ここでもいい走りは出来ると思います。本番はこの先ですが、ここもきっちりと走れると思います。応援よろしくお願いします」

(取材:三浦拓実)

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