2月4日（日）に京都競馬場で行われる第64回きさらぎ賞（GIII）に出走を予定しているヴェロキラプトル（牡3、栗東・高野友和厩舎）について、追い切り後の高野友和調教師のコメントは以下の通り。

「前走のホープフルステークスは、逃げる形にはなったのですが、自分の走りはできていた感じもしますし、GIという、能力がある馬たちの集まりの中で、精一杯頑張ってくれたのではないかと思います。

前走後は山元トレセンに放牧に出して、すごくいいコンディションで栗東に戻ってきてくれました。GIを戦ったわりには元気いっぱいで帰ってきていると思います。

一週前の追い切りは十分な動きでした。こちらが求めていた感じの動きだったと思いますし、順調に来ているという確認が取れました。きょうの最終追い切りも西村淳也騎手に乗ってもらったのですが、無理をせず、リズムを取りながら、全体の時計は求めていなかったのですが、フットワークとかを見ていたら十分体を大きく使えていましたし、ジョッキーの感触も非常に良かったので、いい仕上がりになっているかなと思います。

逃げても差しても勝っていますし、右回りも左回りもこなしていますし、適応力はあるタイプではないかと思っています。今の京都はタフな馬場状況になってきていると思います。この馬は、切れ味で勝負するとか、そういうタイプでは無いと思いますし、全体の時計がかかるのはこの馬には比較的いい条件なのではないかと思います。

デビューから2連勝して、クラシックの舞台を歩ませてあげたいと、私も思いますし、オーナーもそういうつもりでいらっしゃいます。ただ、収得賞金の関係で、このままではクラシックに出走できませんので、ここはきっちり結果を出すべく調整しています。馬は頑張ってくれるのではないかと思います」

（取材：三浦拓実）