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29日、大井競馬場(晴・良)で行われた第69回東京大賞典(GI・ダート2000m)は、今年のドバイワールドカップの覇者、JRAの1番人気ウシュバテソーロが制し、2018年から2021年に4連覇したオメガパフューム以来、史上5頭目となる連覇を飾った。

ウシュバテソーロは道中、中団の後方を追走すると、最後の直線は、大外から力強く突き抜けた。勝ちタイムは2分07秒3、勝利騎手は川田将雅騎手。

6番人気ウィルソンテソーロ(JRA)が逃げ粘って半馬身差の2着、さらにクビ差の3着に4番人気のドゥラエレーデ(JRA)が入った。2番人気のキングズソード(JRA)は5着、今年の南関東3冠馬、3番人気のミックファイア(大井)は8着と敗れた。

ウシュバテソーロは父オルフェーヴル、母ミルフィアタッチ(母の父キングカメハメハ)、6歳牡馬。JRA美浦・高木登厩舎の管理馬。通算成績は32戦11勝(うち地方4戦4勝、海外2戦1勝)。重賞は2022年東京大賞典(GI)、今年の川崎記念(JpnI)、ドバイワールドカップ(G1)、日本テレビ盃(JpnII)に次いで5勝目。川田将雅騎手は東京大賞典初制覇となった。

レース後のコメント

1着ウシュバテソーロ(川田将雅騎手)
「無事に勝つことができて何よりです。とても気持ちのタフな馬で、何より春にドバイワールドカップを勝った馬ですので、それにふさわしい走りが出来ればというところでした。とにかくこの馬が走りたいリズムでそれを大事にしながらというところでした。

(直線、捉えられるという感触はありましたか?)
はい。自信を持っていますのでゴールまでには届くなと思っていましたがウィルソンテソーロも素晴らしい走りをしていたなと思います。

JRAは昨日終わって、地方競馬、また明日、明後日と、この後もやるでしょうけど、JRAの馬が来てやるレースはこれで最後になります。またこうしてウシュバが連覇をしたことによって、みなさんの期待に応えてくれました。この馬自身また来年も現役を続行しますので、また世界にチャレンジしに行くこの馬を応援してもらいたいと思います。今日は暖かいですが年末までこれだけ多くのお客さんに熱気を持って観戦していただけてありがたく思いますので、また来年も楽しんでもらえたらと思います」

1着ウシュバテソーロ(高木登調教師)
「海外を2回経験しているので、雰囲気的に馬がどっしりとして安心して見ていられました。ペースが流れていなかったのでポジション的にも後ろで、4コーナーでは届くのかなと心配して見ていました。しかし、最後はさすがの脚を見せてくれました。メンバーが揃っていましたが、良いレースができて良かったです。順調なら今後はサウジアラビアからドバイに行きたいと思います。来年は7歳になりますが、また頑張りますので応援よろしくお願いします」

2着ウィルソンテソーロ(原優介騎手)
「逃げる予定はなかったのですが、ミックファイアがゲートで突進していましたし、他に誰も行かなかったので、ならば行かせていただこうと思いました。ハナに行っても、息の入れ方は抜群でしたし、センスの良さを見せてくれました。逃げなくても問題ないですし、(大井の)砂も今回はこなしてくれて、良い競馬ができました。勝った馬が強かった、それに尽きます。しかし馬は頑張ってくれました」

3着ドゥラエレーデ(ムルザバエフ騎手)
「ゲートを出た時にバタバタとしていましたが、そこからは対応してくれました。このダートは合わないわけではありません。最後は手前を替えて脚を使っていましたが、足りませんでした。前の2頭が強かったです」

4着ノットゥルノ(武豊騎手)
「ハナに行こうかなとも思いましたが、外の馬が速かったので、3番手から進めました。最後も頑張っていますし、一時の不振は脱したと思います。また来年頑張りたいですね」

5着キングズソード(岩田望来騎手)
「勝ち馬が強かったです。この馬の能力は出してくれましたが、展開が向かなかったです。差のない競馬はしてくれました」

7着テンカハル(坂井瑠星騎手)
「今日はさすがに相手が強かったです。どこかで重賞を獲りたいですね」

8着ミックファイア(渡邉和雄調教師)
「トップスタートは何度も見ていましたが、あのようなスタートでしたからね。そこだけが残念です。同じ負けるにしても、2、3番手につけて負けたら仕方ないという競馬が見たかったです。しかし、負けたのがさらに上の舞台である東京大賞典なので納得です。まだ伸びしろしかありませんし、また一からのスタートですね」

(取材:米田元気)

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