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大井競馬場(晴、稍重)で10日、南関東三冠の第1戦・第68回羽田盃(SI、ダート1800m)が行われた。

道中は2番手を追走した4番人気だったミックファイア(大井)が、4コーナー手前で先頭に立つと後続を大きく突き放して、6馬身差の圧勝。勝ちタイムは1分50秒9だった。2着は1番人気のヒーローコール(浦和)、3着は2番人気のサベージ(大井)、3番人気のトノパー(浦和)は9着だった。

ミックファイアは父シニスターミニスター、母マリアージュ(母父ブライアンズタイム)の牡3歳、鹿毛。大井の渡辺和雄厩舎所属。通算4戦4勝、重賞初制覇。去年9月に大井でデビュー。12月まで3連勝した後は休養。羽田盃が5か月ぶりの実戦だった。渡辺和雄調教師は初の南関東三冠レース制覇。騎乗していた御神本訓史騎手は2013年のアウトジェネラル、2019年のミューチャリーに続いて3度目の羽田盃制覇。

【レース後のコメント】

1着 ミックファイア(御神本訓史騎手)
「びっくりしましたね。強かったです。初めて乗せていただきましたし、何もかもが手探り状態だったので、こんなに強い競馬をしてくれて驚きました。初めて乗せていただきましたが、(前走から)-16kgというのもあって重さは感じませんでしたし、良い状態で仕上がっている雰囲気はありました。スタートも決まりましたし、外から主張してくる馬もいて、この馬のペースを守りながら追走しました。1コーナーに入るまでは(ペースが)結構流れていたのですが、そのあとは平均ペースくらいに落ち着いたように感じました。3コーナーあたりからは外からも来ていましたし、なるべく追い出しを我慢したのですが、追ってどのくらい伸びるかと思ったら、抜群の弾け方をしてくれて、素質の高い馬だと感じました。脚元の関係もあって、あまり数は使えていない馬なのですが、陣営がしっかりとケアをしながら立て直してくれているので、自分は距離に懸念があるのではないかと思っているのですが、その辺りはこの馬のポテンシャルと、乗り方ひとつでカバーできれば、ダービーも見えてくるのではないでしょうか。今日は応援いただきありがとうございました。今年で南関東同士の羽田盃は最後だったので、何とか勝つことが出来て嬉しく思っております。このあと、ダービーの方へ向けて頑張っていくと思うのですが、その時も応援よろしくお願いします」

(渡辺和雄調教師)
「2歳の時に3連勝して、クラシックの主役になれる馬だと思っていました。何とかギリギリ間に合いました。この馬なら何とかしてくれるのではないかと思っていましたが、びっくりしました。御神本騎手とは『馬の気分を損ねないようにしよう』とは話していて、あとはお任せしていました。2歳の時から羽田盃、東京ダービーへと思っていましたし、状態さえ整えば胸を張って行きたいです。ここまで来たら無事に行って、無敗の東京ダービー馬にしてあげたいです」

2着 ヒーローコール(森泰斗騎手)
「良いポジションを取って王道の競馬でしたが、今日は勝ち馬に軽い馬場や諸々が向いたのではないかと思います。サベージを振り切ったのは評価していいですし、距離が延びるのも良いと思います。ダービーで逆転したいです」

3着 サベージ(石崎駿騎手)
「スタートが全てでした。僕自身、馬場込みで考えて、自然について行けるくらいの位置を想定していたのですが、裏目に出たかもしれません。今日の馬場では(あのスタートは)致命的でした。でも、最後は凄く良い脚でしたし、この経験を次に生かしたいです」

(取材:大関隼)

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