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5月2日(火)、名古屋競馬場(晴・良)で、第25回かきつばた記念(JpnIII・ダート1500m・出走12頭)が行われ、中団から外を回って追い上げた2番人気のウィルソンテソーロが、1番人気のドライスタウトとのゴール前の激しい競り合いをハナ差制し、初めての重賞制覇を果たした。勝ちタイムは1分31秒1のレコード。2着はドライスタウト、3馬身遅れた3着がヘリオスで、3着までをJRA勢が占めた。4着は川崎のルーチェドーロで地方馬最先着。5着はデュアリストだった。

勝ったウィルソンテソーロは父キタサンブラック、母チェストケローズ(母の父アンクルモー)の4歳牡馬。芝で3戦未勝利の後、ダートに転じて4連勝、オープン昇級初戦の前走(名古屋城ステークス)は5着に敗れたが、初めての重賞挑戦で初重賞勝利となった。通算成績は9戦5勝。鞍上は川田将雅騎手。管理する小手川準調教師は、JRA・地方通じてこれが初めての重賞勝利。

レース後のコメント
1着ウィルソンテソーロ
(川田騎手)
「とてもいい馬の依頼をいただきまして、こうやって結果を出すことができてホッとしております。何よりバランスのいい馬だなと初めて見て思いましたし、乗ってからも、とても素直な、真面目な馬で、返し馬の雰囲気もポケットの雰囲気もとても良かったので、これでどのくらいの競馬が出来るかと、楽しみに競馬に向かいました。まだこれから体が良くなっていくと思いますし、もっとダートに適した体に育ててくれるだろうと思いますので、さらにいい走りが出来るようになってくれると思います。

ドライスタウトが素晴らしい馬ですので、あれが一番の相手になるなというところの競馬でした。ドライスタウトを見ながら、とてもリズム良く競馬ができていたと思います。今日の競馬場の馬場状態というか、今日の深さというか、いろいろな競馬を皆さんがされている中で、直線は外だというところを見て聞いて感じていましたので、勝負所から外に進路を取れるようにというところで、しっかり動きながらも、渋太くドライスタウトもさらに差し返すような雰囲気でいましたので、2頭で、しっかりと、熱い競馬が出来たのではないかと思います。

レコードに関しては、岡部誠騎手より、速すぎるよと言われましたので、しばらく超えられないという話をするぐらいの素晴らしい時計だろうということですので、またこの馬自身が、違う競馬場にはなりますが、この経験を糧に、よりいい走りをしてくれたらという思いです。

無事に競馬を終えてくれて、いい勝ち方をしてくれましたので、またこの馬が走る時に応援してもらえたらと思いますし、僕自身も、名古屋に来て勝たせていただき、ありがとうございます。また来たいと思います」

2着ドライスタウト
(戸崎騎手)
「外枠で、きょうの条件であれば良いと思っていましたし、イメージ通りに行けました。いいリズムで、4コーナーも手応えがありました。(勝った馬には)マークされていましたし、2.5キロの斤量差もありました。その差かなという気がします」

3着ヘリオス
(武豊騎手)
「馬の状態は良く、この馬のレースは出来ました。上位の二頭は強かったです」

4着ルーチェドーロ
(櫻井光輔騎手)
「前走も名古屋でのレースでしたが、前走と比べて馬場の状況が変わっていて、インを使えませんでした。前半は行き脚がつかず、中団ぐらいからになりました。溜めるよりも惰性で行った方がいい脚を使うので、早めに強気に並びかけていきました。向正面の反応は良く、3コーナーで夢を見ました。良く頑張ってくれました」

(取材:三浦拓実)

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