4月2日（日）に阪神競馬場で行われる第67回大阪杯（GI）に出走予定のヒシイグアス（牡7歳、美浦・堀宣行厩舎）について、森一誠調教師のコメントは以下の通り。

「前走は去年の宝塚記念以来8か月ぶりのレースでしたが、その宝塚記念の後に重度の熱中症を発症していました。十分に休養期間を取って、中間もしっかりと乗り込んでの出走だったので、凄く良い状態で出走することができたと思います。レースもジョッキーが自信を持って乗ってくれて、強いメンバーでしたが馬群の中でしっかりとリズム良く運んで、直線で進路ができてからは力強い伸び脚でした。着差以上に強い競馬で、改めてこの馬の能力を感じるレースでした。

中間は在厩での調整でした。久しぶりにレースに使った後だったので状態を見極めながら、二走ボケにならないように慎重に立ち上げてきました。その中で2週前、1週前としっかりと負荷をかけて、今週はレースに疲れを残さないように、という予定通りの調教内容を積むことができたと思います。今週の追い切りも余力十分に、手応えを求めながらラストは良い走りができました。

トモに関してはずっとこの馬のウィークポイントではあるのですが、しっかりとケアをしながら引き続き良い状態で出走することができると思います。追い切り後の息遣いも先週より良くなっていて、一段階良い状態です。

（阪神2000mについて）去年2回阪神への輸送を経験して、その中でこの馬の能力を発揮することができていますし、距離の2000mもこの馬にはベストだと思います。あとはレースに行くとテンションが上がりやすい馬なので、その部分をしっかりケアしながらレースに臨みたいです。

今回はとくに矯正馬具は使用せずに、普段のクロス鼻革だけでレースに出走させます」

（共同会見より取材：大関隼）