2日（日）に阪神競馬場で行われる第67回大阪杯（GI）に出走予定のノースブリッジ（牡5歳、美浦・奥村武厩舎）について、奥村武調教師のコメントは以下の通り。

「先週の（追い切りの）段階では道中ちょっと力みがありました。直線ではあの馬らしい動きをしていたのでそんなに心配はしていませんでしたが、（今朝は）道中の追走している時の雰囲気を見たいなと思っていました。先週ビシッと追い切って以降、トモがかなりしっかり踏み込めるようになりました。その分口にモタれる面も少なく、きちっと体を起こして折り合いをつけることがより上手に出来るようになったと思いました。

前走は調教で思い描いていた、この馬が一番力を出せる形で行けたなと思って見ていました。直線もその通り、いつもの稽古通りの動きが出来ていましたね。

前走後も雰囲気は特段変わらないと言うか、いい意味でも悪い意味でも変化なく淡々と過ごしていますね。在厩で調整して毎日見ているので、あまり大きな変化は感じませんが凄く健康そうですし、順調に来ていると思います。

（この馬の良さは）やんちゃでいつもエネルギーが溢れているような馬なんですが、乗り手に対しては非常に従順です。やる気満々で行くぞ！という感じがあっても人がなだめるとちゃんと聞いてくれる、人とのやりとりがきちんと出来る所にこの馬のストロングポイントを感じています。

（初の関西圏への輸送競馬は）それは初めてなので本当にやってみないと分からない、というのが正直なところです。ただ、過去には福島へ行ったこともあってその時には輸送での大きな問題はありませんでしたから、そんなに心配はしていません。

厩舎と騎手が一丸となってやってきた馬で、本当に若い頃はやんちゃで人の意見を聞けない所がありました。そういう中で育ててきたので、あの馬にとっては岩田さんと巡り会えたことはとても幸運だったのかなと思います。前走で凄く良い形の競馬が出来て、稽古の良さがしっかりと競馬で出せるようになって得意の右回りですからね。直線の短い阪神内回りというのも、この馬には好条件だと思います。枠順であったり、これから色々考えないといけないことも出て来ますが、とにかく順調に来ているので、何とか力を出せればGIでも良い競馬になると思っています。応援よろしくお願いします」

（共同会見より取材：大関隼）