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1996年のデビュー以来、JRA歴代4位となる通算2636勝を挙げ、重賞160勝、日本ダービー(GI)3勝を含むGI・34勝、JRA史上最長となる13年連続JRA年間100勝などの成績を残した福永祐一調教師の騎手引退式が、きょう阪神競馬場で行われた。

福永祐一調教師のコメントは以下の通り。


「騎手人生について、あっという間ではありませんでした。デビュー時はセンスのかけらもないと思っていましたが、20代はどうやったら勝てるかを毎日考えて生活していました。30代は自分の技術を見つめ直した時で、どうやったら上達するのかを考えていました。またコーチや藤原調教師との出会いもあり、自分の技術を改めて見つめ直す時期にもなりました。40代は競走馬についてより深く考察する年代であったと思います。こう考えると、20代30代で積み重ねたものが40代で花開いたのだと考えています。


騎手への道については、福永洋一の息子として生まれてこなければ選ぶこともありませんでしたし、武豊騎手の存在がなければ騎手の道を志すことはなかったと思っています。
母親に対しては、まったく競馬に興味のない私が急に騎手になるということで、驚かせてしまい、辛い思いを27年間もさせ続け、こんな親不孝は無いなと思っていましたが、長きに亘った親不孝をこれで終えることができ、ホッとしています。
小さい頃を思うと、父親の介護もあり、家族みんなが大変でした。動物園に連れて行ってもらったりするのが難しかったのですが、それを代わりにしていただいたのが北橋先生でした。騎手となってからもそうですが、北橋先生には、家族同様、それ以上の関係性を築かせていたただきました。


騎手としての私は、福永洋一と北橋先生の作品だと思っています。騎手としての出来が悪く迷惑をかけてきましたが、たくさんの人の支えでこれだけの勝利を積み重ねることができました。
騎手として、27年間のキャリアを続けさせていただきましたが、これからは調教師として一から積み重ねていこうと思っています。ようやく2人のもとから巣立つことができたと思っています。デビューした時から多くの方々に応援していただき、本当に幸せな騎手人生でした。自分には過ぎた騎手人生でした。


これからは、これまでたくさんの応援に応えるためにも、競馬ファンの皆様に応援していただける馬を送り出していければなと思っています。


最後に、東京競馬場でも話しましたが、最高の騎手人生でした。本当にありがとうございました」


(JRAのリリースによる)

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