◎4日（土）阪神競馬場で行われる第30回チューリップ賞（GII）に出走を予定しているキタウイング（牝3、美浦・小島茂之厩舎）について、追い切り後の杉原誠人騎手のコメントは以下の通り。（栗東トレーニングセンターで調整中）

(前走のフェアリーSは)馬のリズムを重視して運んだ結果、内の厳しいところに入る形になりました。馬にはかわいそうでしたが、抜けてくる時の脚はさすがだと思いました。差し切ってくれてよかったです。気持ちは前向きですがうまく折り合いをつけながら進めていました。陣営から(阪神JFの時のように)前で運ぶより後ろからということで、そのようなレースで結果も出たことが良かったです。

(以前乗っていた頃からの変化は)元々緩い馬で良化途上の中で勝って、重賞も勝ちました。今回久しぶりに跨りましたが、パワーアップしています。気持ちの面でも強くなっており思った通り良くなっています。

(美浦トレセンでの2週前追い切りは)馬のリズムを確かめる程度の追い切りでした。改めていい馬だということを感じました。夏に比べて良くなっていました。

(栗東トレセンでの1週前追い切りについて聞いたことは)｢もっと良くなる、もう少し｣ということでした。

(最終追い切りは)今回はトライアルの当該週の追い切りということで、GIに向けてセーブして、ということを意識しました。持ったままで終えられました。(手綱を)離せばいつでも前に出そうな手応えでした。次に良くなるお釣りを残した状態にできたと思います。

(阪神マイルのイメージは)前走のように、前半は馬のリズムを大切にして最後に溜めた脚を使えるようにというレースのイメージです。それが今のこの馬に合っていると感じます。直線も長いので終いを生かす感じで乗りたいと思います。

(休み明けについては)使われつつのほうがいいのでは、ということは小島調教師とも話していました。前走もGIの後詰めて使って結果が出ましたから、トライアルを使うことは意味があると思います。

(セールスポイントは)気持ちの強い馬です。前走のように狭いところにも突っ込んでいけます。最後の2ハロンもいい脚を使ってくれます。そこはレースで生かしたいです。

ここも大切ですが、次に向けてという意味でも大切です。この馬のリズムを守って結果に繋がればと思います。

(取材：檜川彰人)