お知らせ:

競馬実況web

2歳馬によるダートグレード競走・第24回兵庫ジュニアグランプリが24日、園田競馬場(晴・重)のダート1400mで行われ、3番手を追走した2番人気のオマツリオトコ(JRA)が直線で抜け出し、重賞初制覇を飾った。勝ちタイムは1分29秒0、横山武史騎手の騎乗だった。逃げて粘った5番人気のスペシャルエックス(北海道)が2着、5番手から追い上げた6番人気のデステージョ(北海道)3着に入った。3番人気のマルカラピッド(JRA)は4着、1番人気に推されていたトレド(JRA)は1コーナー付近で競走を中止した。

勝ったオマツリオトコは父ヴィットリオドーロ、母マツリバヤシ(母父スマートボーイ)の牡2歳・芦毛。美浦の伊藤圭三厩舎所属。通算4戦3勝、重賞初制覇。

【レース後のコメント】

1着 オマツリオトコ(横山武史騎手)
「力のあることは、新馬戦の時から分かっていました。ですから、重賞で結果を残せて嬉しいです。
スタートはあまり得意では無いので、その点に注意して、あとはスムーズに運べれば結果はついてくると考え、レースに臨みました。
まだ幼いところがある馬です。今日はそんなに極端に(砂を)かぶってはいないので、かぶった時にどうかという点はありますが、前走もそれで(かぶりながら)勝てているので、本当に賢くて強い馬です。
(道中は)インコースが砂の重い印象があったので、内には拘らず運びました。良い手応えで馬を信頼して自信を持って行きました。最後も、新馬戦の時より反応が良くなっていました。思った以上に強い競馬が出来ました。
(今後は)まだまだ子供で課題も多いので、成長の余地がありますし、まだまだ楽しみです。
兵庫はなかなか来る機会が無いので、こうやって結果を出せて嬉しいです。これからも頑張っていきます。よろしくお願いします」

2着 スペシャルエックス(田中学騎手)
「砂をかぶると嫌がると聞いていたので、ゲートだけ決めて行こうと思っていました。
道中は全くハミを取らず、前ばかり見て走っていました。(レース後に調教師と)これなら2、3番手の外の方がいいですねという話をしました。
まだまだ奥がありそうです。直線も良く我慢してくれました。ペースは良い感じで運べました」

3着 デステージョ(吉村智洋騎手)
「負けましたが(内容は)良かったです。しっかり馴致も出来ていました。賢い馬です。返し馬から大人しく、ゲートも落ち着いてスタートも良いです。
行こうと思ったら行けましたが、ほかに行く馬もいましたからね。前走の鎌倉記念のような形は、調教師も避けたいということで、出たなりで上がりを伸ばしてくるような感じで、ということでした。
自在性のある馬です。上がりは伸びています。操縦性も良いですね。今後、活躍しそうです。距離が延びても良さそうです」

4着 マルカラピッド(小沢大仁騎手)
「もともとスピードのある馬で、1ハロン延びて、もう少し楽に前に行けるかと思いましたが、砂に慣れていない分、砂をかぶったら少し嫌がる面がありました。
それでも、先生と考えていたポジションが取れました。エコロアイと勝ち馬を見ながらのレースで、ついていければと思っていました。ただ、向正面で手応えが思っていたよりも怪しくなり、砂をかぶらないところに出しました。そこで、またハミを取って切り替えるような感じにならず、ダラダラと走る感じでした。
直線ではその手応え以上にジリジリと伸びてはくれましたが、(この馬の)スピードを活かす走りができていませんでした。あと、キックバックを気にする面があり、上がってきた時に息遣いが上がり切ってはいませんでした。まだ全力で走り切っているような感じではありませんでした。
もっと力がある馬です。今後は先生と相談して、距離を延ばしたり、工夫していければと思います」

5着 エコロアイ(武豊騎手)
「自分の思っていた競馬は出来ました。現状は軽いダートで1200mぐらいの距離がベストと思います」

(取材:檜川彰人)

お知らせ

お知らせ一覧