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11月23日(水)に浦和競馬場(雨・不良)で行われたダートグレード競走・第43回浦和記念(JpnII・ダート2000m、出走11頭)は、序盤は後方から3頭目を進んだ4番人気のクリノドラゴンが、2周目の向正面から徐々に前との差を詰め、直線は逃げるアイオライトをとらえて初めての重賞制覇を果たした。勝ちタイムは2分6秒3。道中はクリノドラゴンよりも前にいた3番人気のラーゴムが2馬身2分の1差の2着。逃げた7番人気のアイオライトが2着からクビ差遅れて3着。4着は地元浦和のタービランスで、地方馬最先着。1番人気のケイアイパープルは5着だった。

勝ったクリノドラゴンは父がアスカクリチャン、母クリノクレオパトラ(母の父ロージズインメイ)の4歳牡馬。通算成績は28戦5勝(うち地方2戦1勝)で、重賞は初勝利。アスカクリチャン産駒も重賞はこれが初勝利となる。JRA栗東・大橋勇樹調教師の管理馬。鞍上はJRAの武豊騎手。武豊騎手は2016年以来5度目の浦和記念制覇となった。

レース後のコメント
1着クリノドラゴン(武豊騎手)
「まだ4歳ですが、キャリアが豊富な馬で、何度もコンビを組んでいるので、安心して乗ることができました。レースは、彼のスタイルというか、きょうは小回りの競馬場でしたが、そこはあまり気にせず、この馬のスタイルで乗ってみようと思っていました。馬の状態が本当に良くて、ここに来てさらに力をつけてきた感じなので、力を出してくれて、勝てて、すごく嬉しいです。未勝利の時から何回もコンビを組ませてもらって、少しずつ階段を上がってきて、きょう初めて重賞レースを勝てて、特別に嬉しいものがあります。クリノドラゴンはますます充実して、これからもまた中央・地方と活躍してくれると思っていますので、また応援してください」
(大橋勇樹調教師)
「JBCクラシックを使った後も順調に来られていました。浦和は小さいコースなので、そこだけ対応できればと思っていましたが、豊君が早めに動いていって、これなら大丈夫と思って見ていました。いつも最後はきっちり脚を使ってくれる馬です。今まで賞金面で苦労しましたが、今日勝って、胸を張ってGIにも挑めます。この後は一度放牧に出して、年明けの東海ステークスを考えています」

2着ラーゴム(鮫島克駿騎手)
「馬場を考えて、早めに動くことを意識しました。交流重賞で続けて2着ですし、もう少しのところまで来ています。今後、うまく噛み合ってくれれば、チャンスだと思います」

3着アイオライト(菱田裕二騎手)
「2000mをこなしてくれましたし、力を再確認できました。しのげるかと思いましたが。この馬自身の力は出しています」

(取材:大関隼)

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