11月27日(日)に東京競馬場で行われる第42回ジャパンカップ(GI)に出走を予定しているユーバーレーベン(牝4歳、美浦・手塚貴久厩舎)について、追い切り後の手塚貴久調教師のコメントは以下の通り。
「今朝の追い切りは、ウッドコースで、併せて行いました。この馬はいつもパートナーがいないと動かないので、今朝も調教で走る馬を相手にして、動いてくれないかなと思っていましたが、いい動きでした。調教では津村騎手に乗ってもらっていて、今朝の追い切りも依頼しました。津村騎手は、札幌記念から、天皇賞(秋)、そしてジャパンカップと、状態は徐々に上がってきているというイメージを持ったようです。
前走の天皇賞(秋)は、東京の2000mという舞台設定で、ユーバーレーベンにはあまりいい設定ではなく、枠順も外で、展開も厳しく、着順こそ8着でしたが、レースの内容などを考えると札幌記念からの良化はあったというイメージでした。あの時の状態でこれだけ走れて、さらに上積みがあれば、ジャパンカップに向けて良いのではないかと思いました。
体重の増減が激しい馬なので、この中間はその点を注意しながら調整してきましたが、2回使って馬の代謝も良くなり、あまり過保護にせず、バリバリやってもいいのではないかというイメージで調教をやっています。前走から良くなっているのは間違いないという感触はあります。
東京の2400mというコースは、一番堅実にいい成績をあげられるコースであることは間違いないと思っています。脚質として、距離がある程度あり、大きなコースが合っていると思います。雨が降ってもこの馬は大丈夫です。重い馬場は上手だと思っています。
この馬の脚質では自分から勝ちに行くのは難しいでしょう。展開やペースなどに影響されると思いますが、最後は脚を使ってくれるのは間違いないので、相手関係うんぬんよりも、ベストのパフォーマンスが見せられるようにと考えています。
メンバーはとても強いですが、一戦一戦調子を上げているので、いい結果が出せたらと思っています」
(取材:小林雅巳)