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11月13日(日)に阪神競馬場で行われる第47回エリザベス女王杯(GI)に出走を予定しているジェラルディーナ(牝4、栗東・斉藤崇史調教師)について、斉藤崇史調教師の追い切り後の共同記者会見でのコメントは以下の通り。

「オープンへ上がってから、ずっと勝ち切れないレースが続いていました。(前走のオールカマーで)横山武史騎手はテン乗りでしたが、思い切って乗ってほしいという思いがあり、その通り乗ってくれて、良い勝ち方をしてくれたと思います。去年は、連勝してオープンに上がった時に、今年はこの馬で良いところを勝てるかなと思っていましたが、なかなか上手くいかなくて、ようやく勝ててよかったという気持ちですね。

レースが終わると気持ちが入りすぎてしまいますので、一旦ノーザンファームしがらきへ放牧に出すのはいつも通りのパターンです。放牧へ出してからは順調に来ていて、こちらへ入厩してからもスムーズに来ています。

先々週の追い切りが(栗東へ)入ってきてから最初でしたが、まだちょっと重いのかなというのがありました。先週は、先々週に比べ、反応が少しずつ出てきましたし、順調に一歩ずつ上がっている感じで、良い形で来られているなと思いました。先週、ある程度は体も気持ちもしっかりしてきましたが、(今日は)もうちょっと、併せ馬をしながら、気持ちを入れたいところがありました。全体が速くなりすぎない感じで、終いは後ろが来たぶんだけ行ってもらおうと思いました。折り合いは良かったですし、並んできてからの動きや反応も良かったので、良い形で調整を終えられたと思います。後ろが追いかけていたので、そのぶん最後に突き放す形になったのですが、後ろが来て、しっかり反応したのが良かったと思います。体の動きも先週よりもう一段良くなっていた気がするので、良い追い切りができたのではないかと思います。

去年4月に石坂(正)先生(引退した石坂正・元調教師)のところから引き継ぎをさせてもらって、当時はまだ馬も若かったですし、馬房や調教でもカリカリするところがあって、なかなか食べたものが実にならなかったのですが、年末から今年にかけてだいぶ落ち着いてきて、夏を越えてさらに落ち着きが出てきて、実になりやすくなってきたのではないかと思います。

(阪神2200mは)スタートしてからの直線も長いですし、最後も内回りですし、舞台設定はジェラルディーナに向くのではないかという気がしています。京都記念を使ったときは、折り合いが半信半疑の部分がありましたが、今は落ち着いてきて、そういう心配は全くないので、あの時より、もう少し積極的にできるのではないかと思います。

(C.デムーロ騎手に対しては)特に何か必要な馬でもなく、本当に乗りやすいです。福永騎手がそういう馬にしてくれて、何も心配するところはなく、折り合いも大丈夫です。ゲートを出てからの二の脚がないことだけは伝えましたが、それ以外は何も心配することはないと思います。(ポイントは)スタートと、そのあとのポジション取りかなと思います。一番(の成長は)、調教に関しては、折り合いの部分だと思います。以前はハミを噛むところがありましたが、福永騎手が本当に丁寧に乗ってくれて、そういう部分がなくなったのが大きいと思います。

GI馬も出て、強いメンバーがそろった印象ですが、能力は引けを取らないと思います。挑戦しようとしていた大阪杯にも出られませんでしたし、去年は秋華賞にも出られませんでしたし、ようやくGIに挑戦できるなという気持ちです。ファンの多い馬ですし、血統的にもGIを勝って牧場へ帰したいという思いが強い馬です。馬も一戦ごとに成長してくれ、すごく良くなって、今は充実してきているなと思います。良い走りをすると思うので、応援してもらえたらと思います」

(取材:山本直)

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