12日(日)阪神競馬場で行われる第80回桜花賞(GI)に出走予定のデアリングタクト(牝3、杉山晴)について追い切り後の関係者のコメントは以下の通り
デアリングタクトについて、杉山晴紀調教師
・(スタートで後手を踏んだ前走のエルフィンステークスは)騎乗した松山騎手も新馬戦で切れる脚を使えるということはわかっていたので無理せず直線勝負で運びました。思った以上に切れました。私自身も驚いた競馬でした。
・(レース後は)新馬の時もそうでしたが使った後コンディションが落ちるところがあることが予想できたので無理せず身体の回復に努めてきました。(具体的には)放牧に出して疲れを取って、そこからまた調教のピッチを上げていきました。桜花賞の日から逆算して、しっかり馬がそれに応えてここまで順調に来ている感じです。
・(一週前の追い切りは)その時点で強い負荷をかけたかったので三頭併せの一番後ろから追走する形で行いました。エルフィンステークスの時に比べると馬がレースを積んできている中で走る気持ちが溢れている感じです。その分最後直線で馬が内にモタれるようなところもあって、内容的には騎手も私も馬の気持ちが先走っているように感じました。
・当該週は坂路と決めていました。ただ本来であればあまりテンションを上げないためにも当該週は騎手では無く厩舎スタッフが乗る予定でした。しかし松山騎手が一週前の内容からもう一度乗せて欲しいと希望があり乗ってもらいました。今日はしっかりと真っ直ぐリラックスして走っていました。動きも良かったですと松山騎手も言っていたので心配無いと思います。
・(直線坂のある阪神競馬場は)正直やってみないとわからないところがありますが、かなり力をつけているのでクリアして欲しい気持ちはあります。
・(速い流れへの対応は)ゲートで落ち着いて五分に出て欲しいというところです。そこが一番のポイントです。出てくれれば後は馬のリズムで運んでラストはしっかり切れてくれると思います。その点に関しては流れが速くなることはプラスと考えています。
・キャリアという意味では他馬に比べてまだ経験が浅い(2戦)馬です。使いつつテンションの上昇も考えられます。ですから中間はその点も考慮しての調教でした。何とか前走同様の末脚が出せるように競馬までしっかり調整していきます。
《取材:檜川彰人》