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3日(祝・木)、良馬場の盛岡競馬場で行われた第22回JBCクラシック(JpnI・ダート2000m・出走15頭)は、1番人気のテーオーケインズ(JRA)が中団追走から4コーナー3番手まで押し上げると、直線堂々抜け出して貫録の勝利を飾った。勝ちタイムは2分02秒1。

今日は逃げた2番人気のクラウンプライド(JRA)が粘って2馬身1/2差で2着、さらに1馬身1/4差の3着に4番人気のペイシャエス(JRA)が入った。4着には8番人気のクリノドラゴン(JRA)が追い込み、今年の帝王賞馬メイショウハリオ(JRA)は5着だった。7頭出走したJRA勢が7着までを占め、地方馬ではギガキング(船橋)の8着が最高だった。

勝ったテーオーケインズは父シニスターミニスター、母マキシムカフェ(その父マンハッタンカフェ)という血統の5歳牡馬で、JRA栗東・高柳大輔調教師の管理馬。通算成績は19戦10勝(うち地方5戦2勝、海外1戦0勝)でGI/JpnIは昨年の帝王賞、チャンピオンズカップに続いて3勝目。

<レース後の関係者のコメント>
1着 テーオーケインズ(松山弘平騎手)
「前走を使ってから休む期間もしっかり取れて、本当にリフレッシュして良い状態で帰って来てくれました。調教の動きも良かったですし、本当にしっかり走れているなという印象でした。枠も今日は外で良い枠だな、と今日は思っていましたので、スタートをしっかり決めて、あとは馬のリズムを大切に乗りたいなと思っていました。力のある馬なので、あまり自分が焦らずに、しっかりリズムを整えてあげたいなと思いました。向正面で少しペースも落ち着いていると感じて、ずっと外を回されるのもちょっと嫌だったので、早めに動いて行って3番手まで押し上げました。向正面で上がって行った時に馬もしっかり反応しましたし、今日は大丈夫だなと思いました。(JBCデーの)最後にテーオーケインズの良い姿を見せることが出来て、本当に良かったです」

(高柳大輔調教師)
「正直前走(帝王賞)のこともあったので、ホッとしています。(今日は)プラス6キロでも勝った時の体重とはそんなに変わっていないので、見た目には変わりないです。予定通りの体重だったので安心しました。外枠で見ながら、と思っていましたが外々を回らされたのがちょっと心配だったので、この馬場でしたし前の馬に逃げられないかな...という心配をしながら見ていました。見ている方はハラハラしていて、本当に最後伸びてくれるのかなと思いましたが、調教通りしっかりと最後は伸びてくれて、安心しています。今後は当初の目標だったチャンピオンズカップを目指していきたいと思います。今回もきっちり仕上げたというイメージではなかったので、チャンピオンズカップに向けてこれからまだ良くなると思います」

2着 クラウンプライド 福永祐一騎手
「オーナーサイドにもトレーナーにも逃げる形になる可能性は高いという話はしていました。逃げ方としてはだいたい普段通り、じっくりとペースを上げない形で我慢をきかせて逃げるという形は取れました。最後まで渋太く脚を使ってくれて、勝った馬もさすがのGI馬ということで、1着を獲ることは叶いませんでしたが、その他は抑えてくれました。この馬自身もGIを勝つ能力は有していると思います。もう少しリラックスした形で逃げるのが理想でしたが、アメリカではかなり速いペースで行っていましたし、そういう経験をしている馬としてはペースをコントロールしながら逃げることができたと思います。勝てるかなと思いましたけどね」

3着 ペイシャエス 菅原明良騎手
「今日は返し馬から調子の良さを感じていました。馬が素軽く感じたので、積極的に行こうと思い、3番手につけました。前回は道中でモタモタしたところがありましたが、今回は終始手応えが良かったです。追ってからもしっかり反応してくれました。まだ3歳ですし、これからもっともっと良くなってほしいと思います。私も頑張って行ければなと思います」

4着 クリノドラゴン 武豊騎手
「すごく調子が良さそうでした。レースも思い通りというか、この馬のレースができました。前半はあまり急かさない方が良い馬ですが、もう少し前が流れてくれたら良いなとは思っていました。ただ、手応え良く3コーナーまで行って、速くなってからは追走が苦しくなりましたが、最後までしっかり伸びてくれました。初めてこのような大きい舞台で強い馬たちと走って、ここまで頑張ってくれました。未勝利からずっと乗ってきた馬なので感慨深いです。状態が全然下がらないですよね。むしろ力を付けてきて今後も楽しみです」

5着 メイショウハリオ 浜中俊騎手
「ゲートは元々そんなに速くはないので、今日もいつも通りといえばいつも通りでした。前走は一番外だったので上手くポジションを上げやすかったのですが、今日は両サイドが出遅れてどうしても進路が取れませんでした。道中、ペースがあまり上がりませんでした。テーオーケインズの近くにいる形でしたが、ペースが遅かったですし、3、4コーナーから勢いがついた時に離されてしまいました。帝王賞以来のレースでしたが、次はもっと状態が上がるのではないかという感じだったと思います。それよりも左回りより右回りの方が良いなと思います。左回りだとコーナーで回り方のバランスが良くないです。直線でも左にもたれてしまうところがあります。左手前で走る方が好きなので、最初に左手前に替わる右回りの方が反応も、最後の持久力も違うなというのを改めて思いました」

(取材:米田元気)

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