ようやくこの季節らしい気候になってきた。涼しい風が吹いた今朝の美浦トレーニングセンター、調教開始時刻の6時の気温は16度。馬にとっても人間にとってもすごし易い季節になった。
月曜まで競馬が行われた関係で基本的な調教スケジュールは変則。火曜日が休業日となったが、今週の重賞競走に出走する馬たちは火曜にも軽い運動を行って通常どおり今日水曜日に最終調整となった。
夏の札幌でクイーンステークスを勝ったアイムユアーズは朝一番で坂路コースに入って2本目に800メートル50秒を切るタイムを計時。好調をうかがわせた。
調教後の関係者の共同記者会見の内容は以下のとおり。
◎アイムユアーズ(池添謙一騎手)
★先週、今週と美浦での調教に騎乗しましたが、今週のポイントはどこにあったのでしょう。
全体的な時計は51秒ぐらいで行ってくれと言われていました。それよりは少し速やくなりましたが、あまり無理せずに出した時計なのでとても具合がいいんだと思います。
★先週と今週との比較はどうでしょう。
先週よりずっと素軽い動きでしたし、状態は先週(しっかりと)やって今週はさらに良くなっているんじゃないかと思いました。
★コンビ2戦目ですが、この馬の強さはどのように感じてますか。
一番のポイントは騎手の意のままに動いてくれる、乗りやすいという点だと思います。前回初めてコンビを組ませてもらって、その乗りやすさっていうのもありましたし、反応の仕方とかしまいの脚の使い方などがわかったのが良かったと思います。一度乗せてもらっている分、わかる部分があるので本番に向けて(その経験は)良かったかなと思います。
★今回のコース、京都2000メートルのポイントはなんでしょう。
内回りなので乗り難しいコースだと思います。
★今回はやはりジェンティルドンナが一番のライバルということになりますか。
春は2回負けていますし、アイムユアーズにとっても3歳牝馬GIが今回ラストになるので何とか強い馬を負かしたいと思いますけど。
★倒すためのプランは考えていますか。
まだ枠も出てないしそこから考える部分があると思いますが、この馬はすごく器用な部分があるので、そのへんを生かしてしっかりと乗りたいと思っています。
★最後の1冠に向けてどのようなレースをしたいですか。
惜しいレースが続いていますし、タイトルまであと一歩のところまで来ているんですが、前回乗せてもらって凄くそのあといい状態で来ていますし、この馬もタイトルを取れる馬だと思っているので、しっかりと乗りたいと思っています。
★最後にファンの皆さんへ一言お願いします。
凄くいい状態でレースに臨めると思うので、あとは僕がしっかり乗って強い馬を負かしたいと思いますので、競馬場に足を運んで応援していただければと思います。
◎アイムユアーズ(手塚貴久調教師)
★今日の最終調整のポイントはどういうところにありましたか。
先週ビッシリやっているんで、今週は坂路でやろうと思っていて、単走で軽くならない程度にと池添君には指示しました。時計は出ましたよね。具合はいいと思います。
★好調な形でいよいよGIとなりますが。
帰厩してからは順調に来ていて寸分の狂いなく調整ができたし、体も大きくなっているんで楽しみだと思います。
★前回はプラス24キロの体重で出て古馬相手に強い勝ち方でしたが。
前回は滞在競馬でなおかつオークス以来ということもあって、あまりギリギリまで(体を)作り上げないで競馬をしようと決めていたので調教でも余裕がある形で仕上げました。体も見た目も余裕があるように見えたんですが、レースの内容は完勝と言っていいような、着差以上の強い内容だったので、やはり力があると再認識したし古馬と対戦しても横綱相撲ができるということは世代トップレベルにあるということも言えるんじゃないかなと再認識できたんですけどね。
★前回からの上積みはどうでしょう。
上積みというより休み明けの方がいい馬、これまで全勝だしレース間隔が開いた方が相性はいいので、そういう面では今までよりはGIに向かう上でプラスになるだろうし、前回の競走の後もより一層逞しくなっている所も見受けられるし、体も先週480キロあって前回より更にパワーアップしていると感じられるから、本番もいい形で臨めると思っています。
★この馬の一番の良さはどこにあるでしょう。
みなさんもレースを見ていてわかると思いますが、すごく器用でジョッキーの指示に従順に反応してくれるということと、折り合いがわりと付き易いということ。で、常にいい位置でレースができるということが長所、最大のセールスポイントだと思います。
★本番で倒さなくてはいけない相手がいますが。
(相手は)凄く強い馬ですからね。アイムユアーズも相当力を付けているんですが、それでもどのぐらい戦えるかはやってみないとわからない。過去のレースを見ると全て(ジェンティルドンナ)には完敗に近いので、どれだけ差が詰まっているかというところですが、競馬はやってみないとわからないんで、逆転の目も残せるような成長度だと思うので、ぜひ頑張って欲しいと思っています。
★池添騎手にはどんなレースをして欲しいですか。
大丈夫でしょう。池添騎手は大きなレースに強いので作戦も練っているだろうし、どうやったら強い馬と戦えるかを考えていると思うので、乗り方は彼にまかせていいんじゃないかと思います。GIというのはなかなか実力だけでは勝てないだろうし、何か運があれば今回の京都2000のコースを考えると運も味方に付けてできるだけGIに近づけるようにしたいと思っています。
(取材:佐藤泉)
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