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晴、良馬場の大井競馬場で行われた3歳世代のダート日本一決定戦=第14回ジャパンダートダービー(JpnI・2000m・1着賞金4500万円・11頭)は、1番人気のハタノヴァンクールが勝ち、3歳ダート界の頂点に立った(勝ちタイム2分05秒3)。

 フリートストリートが落ち着いたペースで逃げ、これを他のJRA勢5頭が集団で追う展開。レースが動いたのは3コーナー付近、向正面で少しずつJRA勢との差を詰めていた羽田盃馬アートサハラが馬群の外から一気に仕掛けて先頭に立ち、さらにJRA勢からトリップも早めの仕掛けで先頭に躍り出る。直線でも粘るトリップが押し切りを狙ったが、これを外から豪快に上がり3ハロン最速(36秒0)で伸びたハタノヴァンクールがゴール前でかわし、最後は1馬身差をつけてゴールに飛び込んだ。

 4番人気だったトリップが2着、さらに3馬身差の3着に積極策から見せ場を作った7番人気のアートサハラが入った。3番人気のオースミイチバンが4着、ホッコータルマエが5着で、ユニコーンSを勝った2番人気のストローハットは7着、3戦無敗で挑んだフリートストリートは9着だった。

 勝ったハタノヴァンクールは父キングカメハメハ、母ハタノプリエ(その父ブライアンズタイム)という血統の牡馬。通算成績は7戦5勝(うちJRA6戦4勝)、これでダートでは5戦無敗となった。騎乗した四位洋文騎手、管理するJRA栗東の昆貢調教師はともにジャパンダートダービー初制覇。

<レース後の関係者のコメント>
1着 ハタノヴァンクール
(四位洋文騎手)
「1番人気だったのでプレッシャーはありましたが、人気に応えられて良かったです。スタートの出がゆっくりなので、毎回自分も最初はドキドキしながら乗っているのですが、今日は2000mでスローになると思ったので3コーナーから自分で動いて行こう、と考えていました。今野騎手(アートサハラ)が先に動いた時には少し焦りましたが、期待した通りの末脚を使ってくれました。今年はこの路線の3歳馬のレベルが高いですし、今日は勝つことが出来ましたが、この先ライバルに負けないように頑張っていきたいですね」

(昆貢調教師)
「仕上がりも非常に良かったですし、勝てて良かったです。この後は夏休みに入って、秋以降の大きいところに向けて予定を考えたいと思います」

2着 トリップ(小牧太騎手)
「3コーナーで、早く動いた分の差でしょうね。この馬も止まっている訳では無いのですが、勝った馬の脚が凄かったです。ダートは大丈夫です」

3着 アートサハラ(今野忠成騎手)
「思った以上に流れが落ち着いたので、自分から動いて行こうと思いました。今日は気を抜かずに走っていましたし、いいレースでした」

4着 オースミイチバン(川島信二騎手)
「状態も良く、道中の手応えも良かったです。ただ、他の馬に来られた時に張れませんでしたから、距離でしょうか」

5着 ホッコータルマエ(幸英明騎手)
「ハナに行ってもいい、と思っていましたが、物見をしていたので控える競馬をしました。その分、勝負どころで位置が悪くなってしまいました。外目の枠なら、揉まれない2,3番手から競馬が出来たと思います。力負けではないですから、巻き返しに期待したいですね」

7着 ストローハット(内田博幸騎手)
「初めてのナイターで、集中しきれていないような面がありました。能力はある馬ですし、力負けではないですから、巻き返せると思います」

(取材:舩山陽司、大関隼)


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