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11日、去年の三冠馬オルフェーヴル(牡4 栗東・池江泰寿)の平地調教再審査が栗東トレーニングセンターで行われ、オルフェーヴルは無事合格した。これでオルフェーヴルは4月29日に行われる天皇賞・春(GI)への出走が可能となった。

これは3月18日の阪神大賞典(GII)のレース中、2周目の3コーナーで外側に逃避(逸走)したために課せられたもの。オルフェーヴルは栗東Eコース(ダート)に午前8時前に入り、単走でゆっくりと向正面へ達するとそこから徐々にスピードを上げた。3~4コーナーをスムーズに回り、直線は馬場の真ん中をまっすぐに駆け抜けた。

審査は栗東トレセンのJRA職員8名(裁決3名、ハンデ5名)により実施された。3コーナーで逃避したことについての再審査だったため、5ハロンの追い切りで3~4コーナーの走行振りを重視しながら審査を実施。審査終了後、審査員が協議した結果、逃避癖やタイムを含め走行状態に問題ないと判断されたため合格となった。

再審査合格後の、共同会見場での池江泰寿調教師のコメントは以下の通り。

「GIの一番人気より緊張しました。先週の時点で、一頭でもしっかり走れていたので手応えはありましたが、試験となると問題もあるでしょうから、1回でパスしてくれて本当に良かったです。これも池添騎手が付きっ切りで調教をつけてくれたお陰ですし、厩舎スタッフも根気良く接してくれましたし、オルフェーヴル自身の学習能力の高さもありました。感謝の気持ちで一杯です。馬自身、少し大人になったのかなと思います。

天皇賞への2週前追い切りも兼ねましたので、ある程度時計になるとは思っていたのですが、それにしてもダートの走りが凄く良かったですね。いずれは、という気持ちも出てきました。僕が勝手に決められることではないですが、一度ダートも走らせてみたいですね。

前走後、あまり疲れていませんでした。それが驚きでした。使った上積みも確実にありますし、前走は完調一歩手前という感じのデキでしたから、天皇賞で完調に持っていけると思います。

阪神大賞典は、支持していただいたファンに申し訳ないと思っていました。池添騎手含めたスタッフ一同、オルフェーヴルの矯正に取り組んできました。ファンの皆さんからの暖かいメッセージもいただきながら、一回でパスできて本当に良かったと思っています。天皇賞でいつもの強いオルフェーヴルの走りを見せて、ファンに恩返しをしたいと思います」

なおオルフェーヴルは再審査時にリングバミとメンコを着用(再審査時には次走のレース本番と同じ馬装具をつけることがルールとなっている)。池江泰寿調教師によると、天皇賞ではメンコを着用してレースに臨み、その次のレースでは外す予定とのこと。

(取材:小塚歩)


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