重馬場の川崎競馬場で行われた統一ダートグレード競走の第60回全日本2歳優駿(JpnI・1600m・1着賞金3500万円)はJRA勢4頭、南関東勢3頭、北海道4頭、笠松・兵庫・佐賀各1頭の合計14頭で争われ、2番人気のラブミーチャン(濱口楠彦騎乗)が逃げ切って5連勝を達成、2歳ダートチャンピオンに輝いた(勝ちタイム1分40秒0)。
外枠からラブミーチャンが先手を奪い、アースサウンドが2番手を追走。人気を集めた北海道勢はナンテカが3,4番手でブンブイチドウは中団、ビッグバンは後方から。3コーナーで前を行く2頭が差を広げにかかると、後続は差を詰められず直線はマッチレースとなったが、ラブミーチャンが直線半ばで追いすがるアースサウンドを振り切り、1馬身半差をつけて先頭でゴールに飛び込んだ。中団から外を通って単騎追い込んだブンブイチドウが最後に2着に上がり、グランド牧場生産馬のワンツーとなった。
アースサウンドがアタマ差3着。6馬身離れて後方から追い上げたサンライズクォリアが4着、ナンテカが5着で、1番人気のビッグバンは伸びず7着に敗れた。
勝ったラブミーチャンは父サウスヴィグラス、母ダッシングハニー(その父アサティス)という血統の牝馬で、笠松・柳江仁調教師の管理馬。生産はグランド牧場、馬主は小林祥晃氏。デビュー2連勝でJRAの500万条件戦(京都ダート1200m)に参戦し、レコードで逃げ切って快勝。そこから中8日で挑んだ兵庫ジュニアグランプリ(JpnII)でもJRA勢を抑えて逃げ切り、4戦無敗でこのレースに挑んでいた。
<レース後の関係者のコメント>
1着 ラブミーチャン
(濱口楠彦騎手)
「今までで一番いいスタートでした。自分のペースで行けたので、早めに来られても辛抱してくれました。勝負根性があって、ゴール前でもうひと伸びしてくれました。1600mは少し長いと思っていましたが、ゆったり走る馬で何とかこなしてくれましたね。段々とテンションが上がって来ていて、今日は振り落とされそうになって返し馬が出来ませんでした。もっと落ち着いて欲しいですね。これからもっと力をつけて、さらに強いミーチャンを応援してください」
(柳江仁調教師)
「嬉しいです。左回りも1600mも初めてだし、相手も強いので恵まれればチャンスがあると思っていました。ただ人気になっていて、責任を感じてしまいパドックでは不安になっていました。返し馬が出来ないくらいパニックになっていましたが、レース内容はどっしりしていましたね。いい根性をしています。ゴール前は心臓が破裂するかと思いました。調教はびっしり出来ずに、いつもセーブ気味なんですが、レースではしっかり走ってくれます。使うたびに頭が下がる思いです。ラブミーチャンのおかげで競馬がより好きになり、さらにやりがいを感じるようになりました。フットワークを見る限りでは、芝もクリアしてくれそうです。次はオーナーと馬と相談して決めます」
2着 ブンブイチドウ (岩田康誠騎手)
「いい馬ですね。前に川崎で乗った時は物見をしていたんですが、今日はそういう面も見せませんでした。乗りやすくて好きなタイプの馬です。これからもっと走って来ますよ。また乗りたいですね」
3着 アースサウンド (後藤浩輝騎手)
「強い競馬をしてくれました。前走みたいにガーっと行くのではなく、鞍上の指示を待っている感じで、徐々に進出していくようなレースが出来ました。まだまだこれからの馬だと思います」
5着 ナンテカ (内田博幸騎手)
「ずっとモタれていました。2番手に行けばよかったですね」
7着 ビッグバン (角川秀樹調教師)
「ずっと外に張っていて、思うようなレースが出来ませんでした。コーナー4つで外を回る形では、ロスが大きいですね。トビが大きい馬なので、小回りが厳しかったということでしょう」
(取材:舩山陽司)
お知らせ:

