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大井競馬場で行われた上半期の古馬ダート王決定戦・第32回帝王賞(JpnI・2000m・1着賞金7000万円・出走13頭)は、1番人気のヴァーミリアン(武豊騎乗)が2分3秒6のタイムで勝った。

 アジュディミツオーが先手を奪い、フリオーソが2番手、ヴァーミリアンとボンネビルレコードが直後でマークして好位を進む展開。3コーナーに入るとフリオーソ、ヴァーミリアンが逃げるアジュディミツオーをかわし、直線入り口では3年前のアジュディミツオー・カネヒキリを彷彿とさせる一騎打ちに。両者が馬体を並べての叩き合いとなったが、残り200mを切ってからヴァーミリアンが力の差を見せ付けるようにフリオーソを引き離しにかかり、そのまま先頭でゴールに飛び込んだ。フリオーソはヴァーミリアンと7度目の直接対決も及ばず3馬身差の2着、さらに5馬身離れた3着が4番人気ボンネビルレコードだった。4着には3番人気アロンダイト、5着にはスターシップが入っている。

 勝ったヴァーミリアンは父エルコンドルパサー、母スカーレットレディ(その父サンデーサイレンス)という血統の7歳牡馬で、JRA栗東・石坂正調教師の管理馬。昨年はフェブラリーステークス、ドバイ遠征後にJBCクラシックを制したものの、圧倒的人気を集めたジャパンカップダートは3着、東京大賞典は2着に敗戦。今年の初戦・フェブラリーステークスも6着と敗れていたが、初参戦となった帝王賞で見事意地を見せた。通算成績はこれで26戦13勝(うち地方9戦8勝)、GI(JpnI)は7勝目でシンボリルドルフ・テイエムオペラオー・ディープインパクト・ブルーコンコルド・アドマイヤドン・カネヒキリに並ぶ史上最多タイとなった。

<レース後の関係者のコメント>
1着 ヴァーミリアン
(武豊騎手)
「去年の暮れから勝てていなかったので、ここで完全復活して欲しい、という思いで乗りました。今日は状態が最高に良かったですね。ヴァーミリアンらしいレースをしてくれました。今日は他の馬の様子を見ながら、と思っていたのですが、スタートが良かったので他の馬は気にせずマイペースで行けました。7歳とは思えないくらい若く感じますし、今後ますます活躍してくれるでしょう。共に頑張りたいと思います。僕自身としても上半期の交流JpnIをいい形で締めくくれたので大変嬉しいです」

(石坂正調教師)
「去年のジャパンカップダートから、ヴァーミリアンはこんなもんじゃない、と思ってやって来ました。今日はその通り、強いヴァーミリアンをお見せ出来て大変嬉しく思っています。7歳になりましたが、まだまだ衰えは全くありませんよ。歳をとるとともに、スタートが上手になって、今日も上手くスタートを切れて、あの3番手の位置からうまく競馬をして、4コーナーでは武豊騎手も手綱を持ったままでしたから、勝ったなと思ってみていました。おかげ様でGI(JpnI)7勝目になりましたが、まだまだ先も頑張ってくれるでしょう。とりあえず、この後は山元トレセンに出して様子を見て休養に入って、秋はJBCからになると思います」

2着 フリオーソ (戸崎圭太騎手)
「道中いい感じでいけましたが、向こうも強いね。川島調教師の指示通り、逃げたアジュディミツオーの2番手でレースをして、上手く折り合いもつきましたよ。ただ、すぐ外にヴァーミリアンがいて、もう3コーナーから行かざるを得ない状況でした。でも、いつか逆転できるチャンスはあると思っています。またヴァーミリアンと戦いたいですね」

3着 ボンネビルレコード (的場文男騎手)
「最高の展開だったんだけどなぁ…でもあれだけ離されたら、仕方が無いね」

4着 アロンダイト (後藤浩輝騎手)
「イメージ通りの競馬ができて、勝つつもりのレースをしたんですが、3コーナーから一気に離されてしまいました。これで左回りならまた違ったかもしれません。さらに言えば、もっとパサパサのダートの方がこの馬には良いですね」

(取材:小林雅巳)


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