晴、良馬場の大井競馬場で行われたダートグレード競走=第20回東京スプリント(JpnIII・1200m・1着賞金3000万円)は、5番人気のゼンノパルテノン(内田博幸騎乗)が初重賞制覇を飾った。勝ちタイムは1分11秒6。
南関東限定重賞として行われていた東京シティ盃をダートグレードに格上げする形で誕生したこのレースに、今年は16頭が出走。高知のポートジェネラルが逃げてトップサバトン、ブローザウインド、ゼンノパルテノン、アグネスジェダイが好位を追走し、1番人気のフジノウェーブは中団のインコース、2番人気ビクトリーテツニーは後方4,5番手の外から進む展開になった。直線でもポートジェネラルの逃げは鈍らず、残り100m付近まで粘っていたが、内からフジノウェーブ、外からゼンノパルテノンがポートジェネラルを挟む形で並び、最後はこの3頭の外からガブリンも差を詰めたが、ゼンノパルテノンが3/4馬身抜け出して勝った。2着争いはガブリンが制し、フジノウェーブはクビ差の3着。逃げたポートジェネラルが4着と健闘し、ビクトリーテツニーは後方から追い上げたが5着までが精一杯だった。
勝ったゼンノパルテノンは父アフリート、母ミルズウィスパー(その父トニービン)という血統の7歳牡馬で、JRA栗東・松永昌博調教師の管理馬。2,3歳時におよそ半年の休養を2度、古馬となってからも半年以上の休養を2度挟みながら昨年1月にオープン入りを果たし、7月のプロキオンステークスの後の休養から今年2月に復帰。今回が叩き3戦目だった。通算成績は26戦8勝、地方競馬のレースに出走するのはこれが初めてだった。
<レース後の関係者のコメント>
1着 ゼンノパルテノン
(内田博幸騎手)
「内枠が良かったですね。このコースで外枠だとこうは行きませんから。前々につけたいと思っていましたがスタートも良く、楽に逃げ馬の後ろにつけられました。あとは直線どれくらい伸びてくれるかと思っていましたが、思った以上によく伸びてくれました。最後は内と外から差を詰められましたが、手応えがあったので、ポートジェネラルをかわせば差されるとは思いませんでした。初めての東京スプリント、ここが地元の僕が勝てて嬉しいです」
(松永昌博調教師)
「1200は初めてでしたが、そんなに心配はしていませんでした。ただ、大井の深い砂が合うか、スタートがうまく切れるかだけが気になっていました。レース前に初めて乗る内田君にはスタートだけ気をつけてくれ、とだけ言っていました。さすがに内田君だけあって、うまく乗ってくれましたね。それでも4コーナー辺りでの手応えはあまり良くなかったですし、最後まで勝てるとは思いませんでした。これだけのメンバー相手に勝てたのだから大したものです。もう7歳ですが、元々重賞の1つくらいは勝てる馬だと思っていたんです。ただ、脚に不安があったりしてここまでかかってしまいました。1400までは走れるので、今後はかきつばた記念を目標にしたいと思います」
2着 ガブリン (藤田伸二騎手)
「理想的な競馬は出来たんだけどねぇ…」
3着 フジノウェーブ (御神本訓史騎手)
「やはり内枠と58キロですかね。どうしても道中ばらけないので、きつい競馬になってしまいました。速い流れではないし、よく走ってくれているんですけどね」
4着 ポートジェネラル (赤岡修次騎手)
「一瞬、夢を見ましたよ。スタートして内を見たらあまり行きそうになかったので、ハナを切って行きました。でもどうしても、追ってから頭が高くなるんですよね。それでも、高知よりこういう馬場の方が合っているようです」
5着 ビクトリーテツニー (横山典弘騎手)
「頑張っているよ。自分の力は出しているよ」
6着 トップサバトン (戸崎圭太騎手)
「スタートはうまく出て道中もいい感じだったのですが、切れ味がこのメンバー相手では少し足りませんでしたね。でも、慣れてくればこの馬にも順番は回って来ると思いますよ」
(取材:小林雅巳)
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