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阪神11Rの第9回ジャパンカップダート(GI・ダート1800m)は4番人気カネヒキリ(C・ルメール騎手)が優勝、05年以来の同レース2勝目を挙げた。道中は5~6番手の好位を進み、3コーナーで最内に潜り込むと直線も内から脚を伸ばして残り200mを切ったところで先頭。最後は一杯になりかけたが、外からメイショウトウコン、ヴァーミリアンの2頭が迫るともうひと伸びして追撃を振り切った。勝ちタイムは1分49秒2(良)。アタマ差2着に7番人気メイショウトウコン。国内GI・6連勝中だった1番人気ヴァーミリアンは中団後方から直線伸びを欠き、メイショウトウコンとの追い比べにも競り負け、さらにクビ差の3着に終わった。2番人気サクセスブロッケンは8着、3番人気カジノドライヴは6着。

カネヒキリは栗東・角居勝彦厩舎の6歳牡馬で、父フジキセキ、母ライフアウトゼア(母の父Deputy Minister)。通算16戦9勝で、重賞は05年ユニコーンS(GIII)、ジャパンダートダービー(GI)、ダービーグランプリ(GI)、ジャパンカップダート(GI)、06年フェブラリーS(GI)についで6勝目。

~レース後のコメント~
1着 カネヒキリ(クリストフ・ルメール騎手)
「スタッフがしっかりと仕上げてくれたので自信を持ってレースに臨めました。いいペースでレースを進めることが出来て、いい結果を出すことが出来ました。今年はGIを2つも勝ててとにかく嬉しい。関係者に感謝します」

(角居勝彦調教師)
「馬は自分で体を引き締めていましたし、状態は良くなっていました。ただ、05年の頃と比べてどうかというのはちょっとよく分かりません。外国の馬もいますし、流れが速くなるのではないかと思って、そこを注意して欲しいとルメール騎手とは話しましたけど、そうはなりませんでしたね。ルメール騎手が本当にうまく乗ってくれましたし、ルメール騎手に乗ってもらったことが最大の勝因だと思います。脚元のことがありますから今後も一戦一戦が勝負になります。またオーナーと相談してどこを使うか決めたいと思います」

2着 メイショウトウコン(藤田伸二騎手)
「悔しいなぁ。もう一息だったのに」

3着 ヴァーミリアン(岩田康誠騎手)
「1コーナーで内から挟まれる形になってポジションが後ろになってしまいました。その位置取りの差が最後に堪えました」

5着 ブルーコンコルド(幸英明騎手)
「勝負どころで手応えが怪しくなりかけたところで外から被せられたのが痛いですね。でも最後まで差を詰めていますし、まだ出来ることが分かりました。1800mくらいがレースしやすいですね」

6着 カジノドライヴ(安藤勝己騎手)
「最初は少し行きたがるところがありましたが、その後は落ち着きました。ただ2コーナーでぎこちないところがありました。思い切って行った方がよかったのかなぁ…」

7着 フリオーソ(戸崎圭太騎手)
「スタートから抜けて行って前でのレースになりました。手応えよくレースは進めることが出来ました」

8着 サクセスブロッケン(横山典弘騎手)
「今日は勝ちに行ってのレースですからねぇ。中途半端に折り合っても仕方ないので自分のペースでレースをしました。まだ若く、イレ込むところがありますので、経験を積んでいけばと思います」

12着 フロストジャイアント(コーネリオ・ヴェラスケス騎手)
「パドックからかなり入れ込んでいて、ゲート前に来ても全く落ち着きがなかった。ゲートに入ってからは、たびたびジャンプするなど改善されず、道中でもコントロールすることができず、終始競馬にならなかった」

13着 ティンカップチャリス(エドガー・プラード騎手)
「スタート後は2,3番手につけたかったが、他に行く馬がいなくて先頭に立った。レースはうまく運べたと思う。少しやわらかく感じたが、日本の馬場が向いていないわけではない。今まで3歳としか走ったことがなかった馬なので、これからの馬だと思う」

■アラカルト

☆カネヒキリ復活の勝利!
 8頭のダートGI馬(出走取消のマストトラックを除く)が出走した今年のジャパンカップダートは、屈腱炎のためおよそ2年4か月の休養を余儀なくされていたカネヒキリが復帰2戦目で見事復活を果たした。カネヒキリはジャパンカップダート3年ぶり2回目の優勝で、統一ダートGIは5勝目となった。

☆角居勝彦調教師は2度目の勝利
 2005年にカネヒキリで初勝利を挙げて以来、3年ぶり2度目の制覇。今年のJRA重賞は秋の天皇賞(ウオッカ)以来5勝目(うちGI4勝)、通算27勝目(うちGIは12勝)となった。
 ちなみにGI4勝は、調教師の今年のJRAGI勝利数で単独トップの数字。

☆関西馬圧倒的に優勢
 関西馬のカネヒキリが勝ちジャパンカップダートは通算関西馬7勝、関東馬1勝、外国馬1勝となり、関西馬の圧倒的優位が続いている。
 また、今年のJRAGI馬の内訳は関西馬17勝、関東馬2勝となった。

☆フジキセキ産駒
 JRAの重賞勝利は今年の小倉2歳S(デグラーティア)以来で通算39勝目(GIは6勝目)。今年は高松宮記念(ファイングレイン)、ヴィクトリアマイル(エイジアンウインズ)に続いて3度目のGI制覇。

☆クリストフ・ルメール騎手
 今年のエリザベス女王杯に続き、またも初騎乗でのGI制覇を飾った。JRAの重賞はこれが7勝目で、GIは2005年の有馬記念(ハーツクライ)、今年のエリザベス女王杯(リトルアマポーラ)に続き3勝目。

☆社台スタリオンステーションの種牡馬の産駒がまたも勝利
 社台スタリオンステーションに繋養されているフジキセキの仔・カネヒキリが勝利したことで、今年のGIでの社台スタリオンステーション繋養の種牡馬の産駒による勝利独占が続いた。

☆実績馬強し
 過去8年で地方交流を含めて重賞3勝以上の馬の優勝が6回と実績馬優勢だったが、今年の優勝馬カネヒキリもこのレースまでに重賞5勝を挙げていた。

☆ダート戦戦をリードする6歳世代
 カネヒキリを含め4着までを現6歳世代が独占。この世代(2002年生まれ)は去年のジャパンカップダートでも1~5着を独占している(ヴァーミリアン、フィールドルージュ、サンライズバッカス、メイショウトウコン、ワイルドワンダー)。

☆外国馬
 今年までに22頭が出走して、1勝(2003年フリートストリートダンサー)、3着1回(2000年ロードスターリング)という結果。今年はマストトラックが出走を取り消してフロストジャイアント、ティンカップチャリスの2頭が出走したが、フロストジャイアントの12着が最高。出走がなかった2006年を除いて過去最低の成績に終わった。


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