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JRAは今日、JRA六本木事務所(東京都港区)で「2007年度JRA賞馬事文化賞選考委員会」を開き、下記の2作(著作物)にJRA馬事文化賞を贈ることを決定した。   

1) 木村李花子著 「野生馬を追う」
2) 城崎哲著 「カリスマ装蹄師 西内荘の競馬技術」

 JRA賞馬事文化賞は、当該年度において文学・評論・美術・映画・音楽等を通じて馬事文化の発展に顕著な功績のあった者(団体を含む)に授与するもの。

 受賞作の概要は以下のとおり。

◎木村李花子著「野生馬を追う」(東大出版会)

 受賞者の木村李花子(きむらりかこ)氏は1959年神奈川県生まれ。1981年に東京農業大学農学部卒業。2001年に名古屋大学大学院生命農学研究科博士課程を修了。馬の博物館学芸員を経て、現在、馬事文化研究所所長。専攻は動物行動学。
 
 受賞作となった「野生馬を追う」は、動物行動の研究を志した著者が、家畜化以前の馬の姿を求めて、再野生化した馬の群れを観察、馬の行動の意味を解き明かしつつ、その都度生まれる新たな疑問に誘われるように、北海道・根室沖の無人島から大西洋上のカナダの島、そしてアフリカのケニアへ、インドへと研究の歩みを進め、再野生馬、シマウマ、ロバと対象を広げつつ行った問題提起をわかりやすくまとめたものであり、ある時は無人島で野生馬と起居を共にし、またある時はインドの漂白民と行動を共にして、馬の社会についての斬新な問題提起を行った興味深い作品。

(木村李花子氏談)
 作品内容として、馬だけでなくロバも対象としていますが、馬事文化賞の対象作品として評価して頂いて大変うれしいです。


◎城崎哲著「カリスマ装蹄師 西内荘の競馬技術」(白夜書房)

 受賞者の城崎哲(じょうさきてつ)氏は1959年栃木県生まれ。科学技術誌のスタッフライター、競馬雑誌編集者を経て、現在フリーランスライター。

 受賞作となった「カリスマ装蹄師 西内荘の競馬技術」は、ディープインパクトの足元を支えた西内氏にスポットをあて、馬を走らせるまでの知られざる装蹄師の仕事を描いた作品。騎手や調教師といった、競馬において人目に立つ人々ではなく競走馬の足元を護る装蹄師に着目し、競馬の奥行きの深さを世に知らしめる作品。

(城崎哲氏談)
 地道に競馬に関わってきたことがこの賞の受賞につながったと思います。馬場(コース)の取材を行っているうちに、今回の作品内容である装蹄技術にいきつきました。受賞できて本当にうれしいです。


 なお、受賞には至らなかったが、芒来(マンライ)著「モンゴル民族の馬事文化」(秋葉原書房)についても選考委員会において高い評価を得た。


★2007年度JRA賞馬事文化賞選考委員(五十音順)
 石川喬司氏(作家)
 酒井忠康氏(世田谷美術館館長)
 澤邊守氏(社団法人全国米麦改良協会顧問、元JRA理事長)
 杉山邦博氏(元NHKエグゼクティブアナウンサー)
 高橋正彦氏(元中山競馬場長)
 常盤新平氏(作家)
 永井梓氏(読売新聞論説委員)
 増井光子氏(よこはま動物園ズーラシア園長、麻布大学教授)
 木村凌二(東京大学教授)
 柳瀬尚紀氏(英文学者)


(JRA発表による)


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