JRAのリリースした参考資料によると・・・
●競走馬における、馬ウイルス性動脈炎に関するアイルランドと日本の衛生条件は
☆日本へ向け出国前
(1)来日前60日の間、馬ウイルス性動脈炎の発生のない施設に飼養され、臨床的に異常が認められなかったこと。
(2)来日前30日以内に抗体検査を受け、その結果が陰性であること。
☆日本での輸入検疫
(1)輸入検疫期間中(競走馬の場合は5日間)に、臨床徴候が認められないこと。
(2)抗体検査を行い、陰性であること。
●今回の経緯について時系列で辿ると
11月15日(木)
競馬学校の国際厩舎で輸入検疫が開始される。(ワクチン接種の証明書は添付されておらず、また11月5日に採取された血清についての抗体陰性の証明書が添付されていた)
11月19日(月)
抗体検査により陰性が確認されないため、再度の採材が行われた。さらにワクチン接種歴について問い合わせたところ、ブリーダーズカップ出走後の10月27日に米国で獣医師によりEVAワクチンが接種されたとの証明書が確認された。
11月20日(火)
動物検疫所から、ディラントーマスは馬ウイルス性動脈炎の抗体検査で陰性を確認することができないという連絡を受けた。
以上の結果、ディラントーマスは、日本へ入国するために必要な諸検査において、馬ウイルス性動脈炎の抗体検査で陰性が確認できなかったため、日本とアイルランド両国間の衛生条件を満たすことができず入国が許可されず、ジャパンカップに出走できなくなった。
●馬ウイルス性動脈炎とは
家畜伝染予防法により届出伝染病に指定されている馬に固有のウイルス性疾患であり、流産を起こすことから馬産国では警戒されている。発熱、発疹、浮腫などの臨床症状が見られるが、軽微なことが多く、特に急性期を過ぎた牡馬は不顕性のキャリアとなる点が特徴的。この疾病は世界的に広く分布しているが、日本ではこれまで発生はなく、数少ない清浄国。
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